ネタバレ注意!ジョージを襲ったペニーワイズの正体
ここからはネタバレ注意の、ペニーワイズの正体について見ていきましょう。世にも恐ろしいピエロの姿で子供達を誘惑し襲いかかっていたペニーワイズですが、実は真の姿は全く別の生き物だったのです。
物語のラストに巨大な蜘蛛になる
映画版の「IT」では、物語の終盤にペニーワイズが巨大な蜘蛛になるシーンが描かれており、これが彼の真の姿であると明かされました。ペニーワイズの住処だった下水道をたどっていくと、蜘蛛の糸がそこら中に張り巡らされており、その描写こそが彼の正体を物語っています。
ピエロの格好はあくまで子供達を誘い込むための仮の姿であり、巨大な化け蜘蛛こそがペニーワイズの真の姿だったのです。
ただ、映画を見た方からは中盤まで登場していたピエロ姿のペニーワイズがあまりに恐ろしかったため蜘蛛の怖さが薄れてしまってあまり怖く感じられなかったという批判の声もあったようです。
そんな批判も受けてしまったペニーワイズの正体ですが、彼の真の姿が蜘蛛だったことには、原作者であるスティーブン・キングが大きく関わっています。
なんと、作者のスティーブン・キングは蜘蛛が大嫌いだったのだとか。彼の作品にはそのほかにも蜘蛛が登場しており、熱心なファンの間では常識と言われるほどに有名なエピソードとして語られているのです。
原作に書かれていた本当の正体
とはいえ、原作の小説の中ではより詳しくペニーワイズの正体について触れられています。それは、未知の空間からやってきた謎の生命体というものです。
太古の時代に地球に降り立った謎の生命体と言われており、悪魔などと同じ特徴を持つ存在であるとされています。そのため、作品の中ではペニーワイズも銀や聖水を嫌うシーンなどが描かれています。
ペニーワイズの正体については同作者の別作品「ダーク・タワー」でも詳しく触れられているシーンが登場しているので、もっと詳しく知りたいという方はそちらの作品もチェックしてみてください。
ペニーワイズのモデルとなった人物がいた
この恐ろしいキャラクターであるペニーワイズには、実はモデルになった人物がいると言われています。原作者本人が明かしているわけではありませんが、かつてアメリカで起きた実際の事件が元になっていると囁かれているのです。
その人物は、ジョン・ゲイシーという殺人鬼です。彼は当時ピエロの格好をしてマジックを見せてあげると子供達を言葉巧みに誘惑し、手錠をかけて拷問を行なった末に殺害するという恐ろしい事件を引き起こしています。
この事件で殺されてしまった子供の数はなんと33人にも及び、まさにその残忍な恐ろしさはペニーワイズそのものと言えそうです。