補償業務を手がける「SMILE-UP.」(旧ジャニーズ事務所)は被害者への補償金支払い手続きを開始したが、稲葉会長は「少しずつ取り組みが前進している」としつつも、「引き続き補償の状況や会社のガバナンス、再発防止への取り組みを確認している。その間の番組への出演依頼は変わらない」として、現状は新規契約をしないことを明言した。『紅白』に追加出演者として旧ジャニーズ勢が登場する可能性がささやかれたが、それを完全否定したともいえる。
その一方、かつてジャニーズ事務所に所属していた4人組グループ「男闘呼組」のメンバーを中心に結成されたバンド「Rockon Social Club」の『紅白』出場が噂されている。メンバーの岡本健一は旧ジャニーズとエージェント契約を結んでいたが、今月5日に契約を解除したことを発表し、それによって出場が可能になったと報じられた。だが、あくまで一時的な契約解除で、将来的にはSTARTO社とエージェント契約することを本人が明かしている。
稲葉会長はこの件について質問されると、「一般論ですが、旧ジャニーズにいらした方が仮に独立されるようなことがあれば、その方が番組にとって必要かを吟味する議論を経て、新しく契約をすることができる。新会社に所属するとしても、新旧両会社が旧ジャニーズの体質から脱却して新しく生まれ変わると我々が確認できた段階で、お示しするガイドラインに同意いただければ、新規に契約することができる。そうでない場合はできない」と語った。
この一連の発言は、少しうがった見方をすれば「独立すればNHK番組のキャスティング候補にする」「独立しないなら、新会社が旧ジャニーズから生まれ変わったかどうかはこちらが判断するので、起用できないかもしれない」という意味合いに感じられる。