黒人のハリウッド俳優人気ランキングTOP6~10
これまで人気ランキング11位までを見てきましたが、ここからは10位から6位までについて確認していきます。どんな俳優がベスト10にランクインされているのか必見です。
人気黒人俳優【10位】サミュエル・L・ジャクソン
サミュエル・L・ジャクソンは1948年12月生まれ、ワシントンDC出身の俳優です。テネシー州で育ち、アトランタのモアハウス大学で演技を学び俳優を目指しました。
デビュー当時はテレビでの仕事が主で1989年の「ドゥ・ザ・ライト・シング」や1990年の「モ’・ベター・ブルース」、1991年の「ジャングル・フィーバー」とスパイク・リーの映画に立て続けに出演し、映画俳優として一気に知名度を上げました。
個性的な演技で視聴者を魅了し、数々の大作映画で名バイプレイヤーとして活躍しています。
おすすめの出演作品
サミュエル・L・ジャクソンは2008年から始まった映画「アイアンマン」シリーズを始め、2011年の「マイティ・ソー」、同年から始まった映画シリーズ「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」などにて、ニック・フューリー役を演じています。
サミュエル・L・ジャクソンのはまり役の一つともいえるので、ぜひ視聴してみてください。それ以外にもいろいろな作品がありますが、中でも個性が光っているのが2019年公開の「ミスター・ガラス」です。
2000年の「アンブレイカブル」、2016年の「スプリット」の続編として描かれたこの映画はサミュエル・L・ジャクソンの怪演も光ってるので必見です。
人気黒人俳優【9位】ウィル・スミス
ウィル・スミスは父親が会社のオーナーだったこともあり比較的裕福な家庭に育ち、周囲からは「プリンス」の愛称で呼ばれていました。
ウィル・スミスというと音楽活動をしていることでも知られていますが、子どもの頃からラップ・ミュージックに才能を発揮しています。
きっかけはあるパーティで知り合ったジェフ・タウンズと、1986年にラップ・デュオ「DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス」を結成したことで、ミュージシャンとしても周囲に認知されるようになりました。
その後はグラミー賞最優秀パフォーマンス賞を受賞しています。1990年にテレビ界に進出し、シットコム「ベルエアのフレッシュ・プリンス」で注目され、同シリーズは6年も続きました。
そして1992年に「ハートブレイク・タウン」にて映画デビューを飾り、以後出演する作品はどれもメガヒットを飛ばすという「ドル箱俳優」となりました。
おすすめの出演作品
ウィル・スミスと言えば、1997年の映画「MIB メン・イン・ブラック」が思い浮かぶ方もいるでしょう。2002年に「MIB メン・イン・ブラック2」、2012年に「MIB メン・イン・ブラック3」が放映されています。シリーズで一気に見るのもおすすめです。
2016年に公開された映画「素晴らしきかな、人生」では愛する者を失い仕事も私生活も行き詰まった男ハワードが、クセのある舞台俳優たちとの交流を経て人生を見つめ直すという物語です。ウィル・スミスは悩みながらも人生の光を見つけていくハワードを熱演しています。
2019年に公開された実写版「アラジン」ではジーニーをコミカルに明るく演じあげました。ウィル・スミスは明るい演技からシリアスな演技まで、幅広い役柄を演じているのが特徴です。
人気黒人俳優【8位】デヴィッド・オイェロウォ
デヴィッド・オイェロウォは1976年4月にイングランドのオックスフォードでナイジェリア系両親の元に生まれました。
シティ・アンド・イズリントン大学とシックス・フォーム・カレッジで演技を学び、先生の勧めでロンドンアカデミーオブミュージックアンドドラマティックアートへ1年通学し、舞台俳優として活躍しています。
その後2001年公開の映画「Dog Eat Dog」で映画デビューを果たし、2002~2004年までドラマ「MI-5 英国機密諜報部」にダニー・ハンター役で出演し、一躍知名度を上げました。
2016年に大英帝国勲章を授与され、2016年7月にアメリカに帰化し、現在はアメリカ人になりました。
おすすめの出演作品
デヴィッド・オイェロウォの出演作品を見たいのであれば、2012年公開の映画「Middle of Nowhere」は外せません。この作品でインディペンデント・スピリット賞助演男優賞にノミネートされています。
そして2013年の映画「大統領の執事の涙」における演技で、ハリウッド映画祭スポットライト賞を受賞しているので、気になる方はぜひ鑑賞してみてください。
人気黒人俳優【7位】チャドウィック・ボーズマン
チャドウィック・ボーズマンはアメリカのサウスカロライナ州アンダーソンのブルーリッジ山脈にて、アフリカ系アメリカ人である看護師の母と家具会社を営む父の間に生まれました。
高校卒業後、ハワード大学へ進学し、2000年に美術の学士を取得して卒業しています。オックスフォードのBritish American Drama Academyで演技も学び卒業しました。このとき、デンゼル・ワシントンがチャドウィック・ボーズマンの交換留学費を援助したという逸話もあります。
2002年にはオーデルコ賞を受賞し、俳優としてだけでなく舞台や短編映画の監督としても活躍していました。2016年、ステージ3の大腸癌と診断され、俳優として仕事をつづけながら闘病生活を送っていたものの、病には勝てず、2020年8月に43歳という若さで亡くなっています。
おすすめの出演作品
チャドウィック・ボーズマンを語るには、2018年に公開された映画「ブラック・パンサー」は外せません。同作は大部分のキャストが黒人俳優な上に、黒人監督が指揮したマーベル初の作品ということで大きな注目を浴び、2019年に全米映画俳優組合賞キャスト賞を受賞しました。
同作でチャドウィック・ボーズマンはティ・チャラことブラックパンサーを熱演しています。彼の最後の出演作となった2020年公開の「マ・レイニーのブラックボトム」では第93回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされていました。
今一度、チャドウィック・ボーズマンが映画やドラマ界に残した功績を、作品を鑑賞しながら確認してみましょう。
人気黒人俳優【6位】ダニエル・カルーヤ
ダニエル・カルーヤはウガンダ人の母のもと、イギリスのロンドンで生まれました。父も同じくウガンダ人であるものの、ビザの関係でイギリスに入国することが難しく、一緒に過ごした時間はほとんどないようです。
母と姉と一緒に暮らしていたダニエル・カルーヤは、9歳のときに演劇学校で劇の面白さに触れ、創作の仕事に就くことを決意しました。
子役として地元の劇場で演技を始め、2006年のドラマ「Shoot the Messenger」にリース役で出演し、キャリアをスタートさせています。その後ドラマ「スキンズ」にポッシュ・ケネス役で出演し、以後、数多くのドラマや映画で活躍しています。
おすすめの出演作品
2011年放送のアンソロジーシリーズの「ブラックミラー」の1エピソード「Fifteen Million Merits」で主役を演じ、批評家からその演技力について高評価を得ました。
そしてそれがきっかけで、2017年に公開された映画「ゲット・アウト」の主演に抜擢され、一躍有名人となったのです。
ダニエル・カルーヤの転機となったこの2作については、ぜひチェックしておきたいものです。2021年に公開された「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」では第79回ゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞しており、ダニエル・カルーヤのさらなる成長ぶりが確認できます。