TBSは『下剋上球児』最終回の“拡大”控えた?

 ただ、『下剋上球児』の視聴率を振り返ると、全10話中6話が1ケタで、全話平均視聴率は9.6%。「日曜劇場」にしては少々物足りない数字ともいえるため、TBSも“拡大”を控えたのかもしれない。

 なお、10年以降に同枠で放送された作品のうち、全話平均が最も低かったのは錦戸亮主演『ごめんね青春!』(14年10月期)で7.7%。

 これに続くのが全話平均9.0%の唐沢寿明主演『ナポレオンの村』(15年7月期)と香取慎吾主演『家族ノカタチ』(16年1月期)で、『下剋上球児』は同率の山崎賢人主演『アトムの童』(22年10月期)と並んでワースト7位(9.6%)となる。

「9月17日に放送された『VIVANT』の最終回で19.6%を記録するなど大ヒットしたため、次の『下剋上球児』もこれに引っ張られる形で高視聴率を獲得する可能性もあったでしょう。しかし、実際は期待ほど数字は伸びず。高校野球を題材にしたドラマとあって、野球にまったく興味のない視聴者が敬遠してしまったのかもしれません」(同)

 「最終回は2時間スペシャルで見たかった」と落胆する視聴者も少なくない『下剋上球児』。来年1月14日よりスタートする西島秀俊主演『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は、『VIVANT』のような話題作となるだろうか。