外反母趾とは拇趾(=親指)の付け根が外側に曲がっている状態を指します。足の側面に痛みを感じているのなら要注意!足の幅が扇状に広がり始めている証拠かもしれません。放置すると悪化して苦しむことに…。今回は、外反母趾の原因と予防に効果的なおすすめアイテムを紹介します!

外反母趾になる原因は?スリッパが原因にも

外反母趾をスリッパで予防!おすすめ12選&予防に効果的なアイテム
(画像= unsplash.com/photos/f2SFqYVXlFI、『Lovely』より引用)

外反母趾は親指の付け根が外側に曲がって、親指の先が小指側に変形している状態を指します。女性に急増している症状のひとつで、足に合わない靴やハイヒールが原因だと考えられます。さらに、一般的なスリッパもその要因のひとつだと疑われています。

一般的なスリッパはつっかけタイプが主流です。脱げやすく歩きにくいことから、足の筋肉を動かすときに正常な働きをしにくくする可能性が高いです。

今回は、外反母趾の原因と放置することの恐ろしさ、予防に効果的なおすすめアイテムを紹介します。少しでも足に違和感を感じているのなら、外反母趾の予防に心がけましょう。軽症の間に誤った習慣を正すことで症状を改善することができますよ♪

外反母趾の原因①:履いている靴

履いている靴が足に合っていないことが原因のひとつに挙げられます。足が滑るようなサイズの靴や毎日のようにハイヒールを履いている人は、外反母趾のリスクが高くなるので注意が必要です。

ハイヒールを履いているときは足底の前部分に体重がかかります。4cmのヒールであれば通常の役1.5倍、9cmのヒールであれば約3倍の体重をかけることになるでしょう。

足は耐えかねて横に広がって開帳足に変形します。しかし、ハイヒールは先がとがっているので、親指の付け根で曲げられて外反母趾特有の「くの字型」に変形が生じます。

外反母趾の原因②:筋力が下がってきている

現代の生活習慣が要因となって筋力の低下を引き起こしている可能性があります。日中は靴を履いている時間が増えて裸足になる時間が減少しています。室内であってもスリッパを履く習慣があれば靴を履いているのと同じです。

乳幼児でさえ室内では靴下、外出時には靴を履かせている姿を目にする機会が多いです。裸足や鼻緒のあるサンダルで歩くことで筋骨格の正常な発達を促します。靴を履く習慣は足の筋骨格を形成するために悪い影響を及ぼすでしょう。

また、交通機関の発達によって長時間歩くといったことも少なくなっています。歩行時間が減ることで足の筋力低下を引き起こすと考えられます。

足の筋骨格の発達不足や筋力低下は、偏平足や開帳足を増加させて外反母趾を起こしやすい状況を生み出します。家でスリッパを長時間履いている人は特に、外反母趾のリスクが高いので注意する必要がありますよ!

外反母趾を放っておくとどうなる?

外反母趾をスリッパで予防!おすすめ12選&予防に効果的なアイテム
(画像= unsplash.com/photos/kXPDNyuiJ04、『Lovely』より引用)

外反母趾の治療は痛みを感じたらすぐに行いましょう。軽度であれば外反母趾を予防するアイテムを活用して保存的療法。重症になると最終的には手術的治療が必要になるでしょう。

外反母趾をただの靴擦れと思って放置していると、重症化して苦しむことになるので注意してくださいね。放っておくことで現れる症状と治療方法について説明します。

親指の関節が亜脱臼を起こしてしまう

外反母趾が重症化すると、関節が半分脱臼してしまう「亜脱臼」を引き起こします。これは、足の親指の付け根の関節が半分だけ抜けてしまった状態を表します。

この状態のまま放置すると、足の親指が回転してしまい他の指に重なったような状態に変形するでしょう。変形が進行してしまうと足の形状が崩れて靴を履けない状態に陥ります。

この場合、ストレッチで筋肉の伸展させて元の状態に戻す治療が行われます。また、重度の外反母趾であれば偏平足を合併している可能性が高いです。アーチサポート機能のあるインソールを活用して治療すると考えられます。

痛みで歩けなくなる可能性も…

あまり痛みを感じていないうちに対策すれば問題はありません。しかし、ひとたび変形を始めると歩くたびに指の腱が変形して症状を悪化させます。筋肉の萎縮を止めるためには、これまでの悪い生活習慣を改めて改善を徹底する必要があります。

どんなに足に良い靴で歩いていも、根本を治さなければ悪化を止めることはできないでしょう。外反母趾が重症化した後は変形が強すぎて、インソールなどの装具では足に合わなくなってしまいます。放置し続ければいずれ痛みで歩けなくなってしまう可能性が高いですよ。

外反母趾の最終手段は手術的治療です。亜脱臼した筋肉を元に戻すため、骨を切ることで矯正します。併せて、異常な位置にある筋肉を元に戻します。

この手術はとても難しく、目標とする改善レベルに達することが困難です。関節の動きが悪くなる人も多いので、重症化する前に対応をする必要性が高いです!