一方で、現在もアップフロント関連事務所と業務提携をしている藤本美貴は、今回の25周年企画には参加していない。

「藤本さんはバラエティー番組などで忙しく、リハーサルの時間が確保できなかった可能性は高い。ほかにも、里田まいさんや真野恵里菜さんなど、アップフロントに所属していながら25周年企画に登場しなかったハロプロOGもいますが、いずれも歌やダンスの仕事から離れているメンバーたちで、現役とのコラボをするには、ちょっと時間が足りなかったのかもしれません」(同)

 25周年のメモリアルイヤーということで、ハロプロメンバーたちが年末の『NHK紅白歌合戦』に何らかの形で出場するのではないかとも噂もあったが、実際にはそういった動きはなさそうだ。というのも、ハロプロは2013年から毎年大みそかにカウントダウンコンサートを開催しており、スケジュールはそちらに取られている状況なのだ。

「2000年代前半まではモーニング娘。だけでなく、ハロプロメンバーが毎年数組紅白に出ていましたが、2000年代後半からAKB48グループや坂道シリーズが紅白における“女性アイドル枠”を確保するようになり、ハロプロの出番がなくなった。その後、ハロプロの各グループが日本武道館やアリーナでのコンサートを定期的に成功させるようになり、新しいファンも増えて活動の規模が広がっていますが、それでも紅白のオファーはないままです。言ってみれば、ハロプロはNHKに蔑ろにされているようなものであって、アップフロント側もNHKに媚びを売る必要もない。もはや紅白の力を借りなくても人気は確保できているし、カウコンを開いてファンサービスをするほうがメリットが大きいということなのでしょう」(同)

 さまざまな事情があるなかで、25周年を盛り上げているハロー!プロジェクト。老舗アイドル集団の底力を感じるばかりだ。