新しい施設でも感じられる矢掛の魅力

矢掛町の魅力を感じられるのは、歴史あるスポットだけではありません。近年観光地としてさまざまな施策が行われている矢掛町には、注目のお店が多くあります。

そのうちのひとつが「石挽カカオissai」です。石材店を営むオーナーさんが、カカオを挽くための石臼を作ってほしいと注文されたことからこのお店が生まれました。矢掛町周辺はもともと石材の採掘地としても有名な場所。

店内には、ガーナやベネズエラなど、世界各地のカカオから作られたチョコレートが並んでいて、ほとんど全ての商品が試食可能です。余分なものは一切入れず原材料はカカオ豆と砂糖だけ、手間ひまをかけて作られた本格派のチョコレートは、どれもが個性的です。一般的に販売されているチョコレートとは一線を画すものばかりなので、チョコ好きの方はもちろん、苦手という方もぜひお試しください。

▲ホットミルクにチョコレートを混ぜて完成する「ホットショコラ」も人気のドリンクメニュー

▲スプーンにチョコが刺さったような形の「カップショコラショー」を買って帰れば家で本格カカオ体験が可能です

他にも、カフェにギャラリーが併設された「ときとま」も要チェックです。

矢掛町に移住したフジタマリさんによる木の雑貨が並ぶ店内。アクセサリースタンドや一輪挿しなど、木の優しい風合いが印象的な作品ばかりです。カフェでは、地域の旬の食材を活かしたスイーツや自家製のフルーツシロップのドリンクなど、見た目にも美味しいメニューが提供されています。なお、イートイン用のテーブルや椅子にもフジタマリさんが作った家具が使われていますよ。

▲小物からテーブルなどの家具までさまざまな商品がならびます

▲木の色の違いを上手く活かした寄木の美しさが特徴的

▲「さつまいも餡入りベイクドチーズケーキ」と「ピオーネソーダー」

老舗による新しいチャレンジにも注目です。60年の歴史を持つ「渡辺製麺所」が数年前から始めたのが「うどんどう」というイートインのサービスです。もともとは製麺所としてパックのうどんや蕎麦、うどんつゆなどを販売していましたが、製麺所の一部を改修してリニューアルされ、柔らかいのに歯応えのある不思議な食感の麺を手軽に味わえるようになりました。

▲岡山ならではの「たんわり(方言でまろやか、もっちり)」した食感のうどん

▲地元野菜を使った天ぷらも人気のメニューとなっています。