『ナポレオン』が「ガッカリ」といわれるワケ

 第6位は“フランスの英雄”ナポレオン・ボナパルトの人物像を“新解釈”で描いた『ナポレオン』(12月1日公開)。主演は『ジョーカー』(19年10月公開)などのホアキン・フェニックス、監督は『グラディエーター』(00年6月公開)などのリドリー・スコット氏。これまでの歴史上におけるナポレオン像とはイメージが違ったとして、鑑賞者からは「ガッカリ」という声も出ているが、映像の迫力は評価されている様子だ。

 第7位はKAT-TUN・亀梨和也が主演を務める『怪物の木こり』(12月1日公開)。小説家・倉井眉介氏の同題作品(宝島社)の実写化で、亀梨は“怪物の仮面を被った殺人鬼”に狙われるサイコパスの弁護士・二宮彰を熱演。そのほか菜々緒、吉岡里帆、渋川清彦、染谷将太、中村獅童らも登場する。監督は『悪の教典』(12年11月公開)などを手がけたバイオレンス描写に定評がある三池崇史氏で、ネット上には「ストーリーが面白い」「原作を知らなくても楽しめる」といった書き込みが寄せられている一方、「思っていたより物足りなかった」「三池監督が描くサイコパスっていうから期待しすぎた」という感想も。大規模公開にもかかわらず7位スタートとあって大コケ濃厚か。

 第8位は、名作ホラー映画『エクソシスト』(1974年7月公開)の“正統続編”となる『エクソシスト 信じる者』(12月1日公開)。主人公のヴィクター・フィールディング (レスリー・オドム・Jr)は、娘のアンジェラ(リディア・ジュエット)が親友のキャサリン(オリヴィア・オニール)と森で行方不明になって3日後に保護されるも“異変”を感じる。そこで50年前に同じような経験から愛娘を守り抜いたクリス・マクニール(エレン・バースティン)に助けを求め、悪魔祓いの儀式を始める……という内容。

 第9位は、アニメ作品『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』(11月3日公開)。サンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」(イラストレーター・よこみぞゆり氏)を劇場アニメ化した人気シリーズの最新作で、子どもだけでなく大人にもウケていることから、公開5週目を迎えてもなおトップ10入り。19年11月公開の『とびだす絵本とひみつのコ』は最終興収14.5億円、21年11月公開の『青い月夜のまほうのコ』は最終興収12.6億円をあげており、今作にも期待がかかる。

 第10位はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE・川村壱馬、RIKU、吉野北人がトリプル主演を務め、EXILE・HIROによる企画プロデュースの『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(12月1日公開)。デートセラピストの刹那(川村)、イチヤ(RIKU)、刻(吉野)が“一夜かぎりの恋人”として女性たちを癒やす姿を描く。