撃たれた人間を、どこをどう撃たれてるか確認もしないで、ストレッチャーに乗せたんです。超危ない、激ヤバ救急隊員です。でも運転手はちゃんと運転できるみたいだし、ほかの隊員もちゃんとバイタルを取ることはできる。そして、その数値をいかにもヤバげな感じでしゃべる。正常なのに、健康体なのに。

「脈拍80、呼吸数12回、サチュレーション98%、バイタル安定してます!」

 この数値がウソじゃないから、視聴者を騙してるわけではないと言いたいの? どうせたいして聞いてねえだろ、救急隊員がこんな感じでしゃべってればニノさんがヤバいんだってみんな見るだろ、そう思ったの? バカにすんのもいいかげんにしなさいよ。

 冒頭でそんなクソみたいなイカサマを見せられて、残り約1時間をどう楽しめというのよ。

 先週、ようやくエピソード1が始まったと書きました。ここからは、本来ドラマが語りたかったストーリーが始まる、これでも少しは楽しみにしてたんです。3人の主人公、3つのシチュエーションが絡まり合うというギミックこそ失敗はしたけれど、ドラマ自体には何かちゃんと芯というか、軸というか、メッセージというか、そういうものが用意されてると期待したんです。ホントにガッカリです。