file1.不安や困難もあるけど毎日楽しくてワクワクする―それがサロンオーナー
- 横山瑞穂さん(32歳)
- 家族:子供1人
- サロン領域:エステティック事業、ネイル事業
- 従業員:5名
- 独立した時の年齢:28歳
- サロン名:nailmemoribeauty
- サロン開設場所:神奈川県 横浜市
ーオーナーになろうと思ったそのきっかけや転機になった出来事は何ですか
もともとネイルサロンに勤めており、施術をしていましたが妊娠出産をきっかけに仕事がなくなってしまいました。産休は取らないというより取れないに近く、子供を抱えて現場復帰は難しいと思い起業したというのが近いです。なので起業してやる!というより選択肢がそこしかなかったんです。
―産後すぐの独立は大変ではなかったですか
子供が2ヶ月の時に起業しましたが、すぐに仕事をしたかったのと自分の顧客を失いたくないという思いがありました。
私についてくれていたお客様を出産を機に離れてしまう前に何とか…という思いもあったので。それが出産を経て、経験を活かしたいという思いに変わりました。
お店はオープンの時点では1人でしたが、今は5名の従業員を抱えています。
―すごい決断力と行動力ですがもともとアクティブな性格でしょうか
そんなことはないと思いますが、結果としてシングルマザーになったのは大きかったと思います。
背景としては稼ぎたい、パートで稼ぐよりは起業したほうが稼げるんじゃないかという投資の意味合いは大きかったです。
―独立の決断をするのは怖くなかったですか
怖かったかなぁ、どうなんだろう。ワクワクの方が強かったかもしれないですね。でも金銭的な不安はありました。子育てをしながらの復帰でもありましたし。それでもできるという自信はありました。
―その自信を持てた背景はなんだったのでしょうか
何の根拠もないですね。根拠のない自信だったと今は思いますね。
逆に何も調べず何も知らなかったからこそ自信があったし、逆に今は例えばリサーチしたりマーケティングを経てたらこんなに自信満々でオープンできなかったかもしれないと思います。
―独立の一歩を踏み込むハードルが高い方へのアドバイスはありますか
今の時代は店舗を出すことだけが起業じゃない。手作りのものをネットで販売したりオンラインでスクールを開いたり、私の場合はリスクのある決断をしましたが安全で確実な道もたくさんあるので少しでも気になるならすぐ起業したほうがいいかなと私は思います。体力的精神的なな不安はワクワクの方が全然勝てる。
会社に勤めていた頃より自分の頑張りが全部自分に返ってきてくれるし、選ぶこともできるし。自由度も高いので忙しいけど結果的に子供との時間も調整できて私は不便は感じていないです。
不安や困難もありますが、毎日楽しくてワクワクする。それがサロンオーナーだと感じています。一歩踏み出して夢を叶えてほしいです。
―最後にサロン運営を通しての夢をお聞かせください
もっと大きな会社にしたいです。自社ビルを構えて、おしゃれなオフィスワークをしたい!
file2.未経験でも夢は大きい―成功者から学ぶ経営のメソッド
- 大澤夏澄さん(32歳)
- 家族:夫、子供2人
- サロン領域:フェイシャルエステティック
- 従業員:1名
- 独立した時の年齢:31歳
- サロン名:ニキビ・ニキビ跡専門サロン キレイツ
- サロン開設場所:茨城県牛久市
ー起業したきっかけは何ですか
ずっと介護の仕事をしていましたが、小柄な自分はいつか体を壊すと思ったんです。その時に何か勉強して始めたい、そして人に触れたり人に携わる仕事がよかったのでエステの道へ進みました。実家も自営業だったので雇われるよりも自分でやっていきたい気持ちもありました。
当初はシェアサロンを利用していましたが、他の利用スタッフとの兼ね合い等で不都合を感じ、もっと自分の好きなサロンを作りたい!と思いサロン開業に踏み切りました。
―未経験で独立する一歩目はハードルが高いと感じますが
大きな独立のかたちをとったきっかけは、このマスターサロンのイベントのみなさんを見てなんです。
それこそ私と同じ茨城でエステのお仕事をしている方がすごい売上あげているような成功事例をたくさん見て、私もそうなりたいっていうちょっとメラメラした気持ちが(笑)
もともとスタートは小さな規模で施術をすることでしたが、自社製品の開発も少し始めていて。今はまだまだですが、自社開発と商品販売を今後やっていく予定です。
―大きな挑戦へのハードルは高くなかったですか
確かにハードルは高いです。家賃などの経費がかかる事やお客様とのトラブルの際の責任が自分1人に来るということは大変だと思います。
でも、私の場合は子供と豊かに暮らしたい、お客様に還元したい気持ちのほうがすごく募ってしまって。それで動き出してしまってるっていう感じです(笑)
―今の仕事が嫌でも転職や独立の可能性を話すと「私なんて無理」という方が女性は多いですが、その方達とみなさんとの違いは何だと思いますか
私の場合は、「マスターサロン経営塾」やこうしたイベントで未来を見せてもらったことは大きいかもしれないです。
私も茨城出身で、まわりにロールモデルはなかなかいない。でも、こういう場で元々事務職の方が一ヶ月に何百万も売上てっていうのを見せていただくと、私でもできるかもしれないって大きなきっかけになったんです。
色んな人の生き方に触れることで、新しい自分の可能性に気付けたのは一番大きかったですね。
ーそうした他者の情報を積極的に取りに行こうと思った出会いやきっかけは何かあったんでしょうか
同じ状況でも2年後に消えていく人と店舗拡大している人がいるんですよね。だから何が違うんだろうって思ったんです。例えば同じ化粧品で拡大していける人とそうではない人…そこを考えるようになったのがはじまりでした。
見ていると、後者はどの方もちゃんと経営の勉強をされていたりしていて。そこに気付いたのがきっかけでしたね。
―サロンオーナーになろうとする方が一歩踏み込むためのアドバイスはありますか
私自身ウジウジ悩みすぐに立ち止まってしまうタイプですが、ただ悩んでいるだけでは何も変わらないと言うのを実感しています。どんな事でも良いので、先ずは一歩、半歩でも踏み出す事が大切だと感じます。
―最後にサロン運営を通しての夢をお聞かせください
たくさんのニキビ、ニキビ跡で悩む方を助けたいです。より多くの方が気軽にニキビケアを始められるようになって欲しいです。