所有する銀行口座が多すぎる人は注意!

自分名義の口座が多すぎる人は要注意です。所有口座が多すぎると、各口座の残高や入出金明細、インターネットバンキングのログイン情報の管理がとても大変になります。

その結果、それぞれの口座の管理がずさんになり、

・残高不足でクレジットカードの引き落としができず支払遅延金を払う羽目になった
・ログイン情報を失念して煩雑な手続きが必要になった

などの面倒な事態が頻発する可能性が高くなります。

長く使ってない銀行口座がある人も注意!

長く使っていない口座がある人も要注意です。

長く使っていない口座を所有し続けると以下のデメリットが生じます。

放置期間が10年超えると預金の払い戻しができない場合も

通常、10年以上入出金等の動きがない銀行口座は「休眠口座」となり、ATMやインターネットバンキングの利用ができなくなります。ただ、銀行に申し出れば預金の払い戻しはできますし、銀行によっては口座が再び使えるようになる場合もあります。

しかし、以下に該当する場合は預金の払い戻しができないかもしれません。

・預金残高が1万円未満
・銀行から口座所有者への通知が届かない状態である

以上のいずれかに該当する預金は「休眠預金等活用法」にもとづく「休眠預金等」と位置付けられ、公益活動などの費用に使われます。そうなると、自分の預金でも払い戻しができない可能性が高くなります。

銀行によっては「未利用口座管理手数料」を課す場合も

銀行口座の放置期間が10年未満でも注意が必要です。銀行によっては一定期間動きがない口座に「未利用口座管理手数料」を課す場合があるからです。

たとえば三菱UFJ銀行の場合、原則として2021年7月1日以降に開設され、かつ、2年以上一度も入出金がない口座は、未利用口座管理手数料(年間1,320円)の対象となります。

所有する銀行口座が多い人ほど「長く使わない口座」があると思います。その場合は以上のデメリットを被るリスクが高いので注意しましょう。

銀行口座を複数持つ際に気を付けたいこと

最後に、銀行口座を複数持つ際に気を付けたいポイントを2つ挙げます。

1 数多くの銀行口座を持たない
最大でも「家計用」「貯蓄用」「臨時支出用」の3口座あれば十分です。

2 長く使っていない口座は速やかに解約する
解約にあたっては身分証明書の用意が必須です。通帳、キャッシュカード、お届け印も解約には必要ですが、それらを紛失した場合でも所定の手続きを行えば解約できます。

以上のことに注意すれば、自分の銀行口座や預金、ログイン情報をすべて管理しやすくなります。ぜひ今日から実践してみてください。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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