「やっぱり子どものときは自閉症じゃねえか? こもってたんじゃねえか?」

 たけしはその言葉に続いて、ダウンタウンの漫才についても分析を披露している。

「我々は一方的にバンバン押したネタだろ? 松本のネタの作り方は押された後の切り返しと、その後にジクジク内面に入っていくようなネタだろ。だからドッカンドッカンいかないけど、クスクスクスクス笑ってるって感じだよな。だから陰陽っていうか、責めたら引かれるような感じじゃない?」

 当時のたけしは、映画『HANA-BI』が第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受けた直後、一方の松本は伝説となっているVHSパッケージ『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM』を発表していた時期だ。

 互いにクリエイターとして脂の乗り切ったタイミングでの初対面は、2人とも「照れてまともにしゃべれなかった」という印象だったようだ。

 その後、『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)や『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも共演しているたけしと松本だが、今回の8年ぶりの対談では、どんな話を聞かせてくれるだろうか。

(文=新越谷ノリヲ)