ちょんまげ小僧はブレイク当時から、男性5人組YouTuberのコムドットと比較する声も多かった。コムドットはたびたび炎上騒動を起こしていることからアンチが多いことで知られ、ネット上で「コムドットよりこの子たち(ちょんまげ小僧)を流行らせろ!」という声が上がったことが、ちょんまげ小僧のブレイクの一因になったという経緯がある。

 コムドットは一時は登録者数416万人に達し、テレビCMにも出演するなど、ちょんまげ小僧にとっては雲の上の存在だったが、今年6月に女性YouTuberコンビ「平成フラミンゴ」とのトラブルで炎上したことをきっかけに失速し、登録者数が数カ月で35万人以上も減少。10月からは特製グッズが当たる「コムドットくじ」(1回770円)が大手コンビニで販売されたが、売れ行き低調で値下げ販売する店舗が相次ぎ、一部では「半額以下でも売れ残っている」「あまりに売れないので賞品が残っているのに棚から下げられた」と伝えられている。

 こうした状況から、ちょんまげ小僧がコムドットを追い抜いてしまうのではという見方もあるようだ。

 対照的なのは、ゆたぼんやコムドットは過激な言動などが原因で炎上騒動を頻繁に起こし、思わせぶりな動画のタイトルやサムネイルを使って視聴者の関心を引こうとすることも多いが、ちょんまげ小僧はひたすら男子中学生たちが楽しそうなやり取りをしているだけで炎上とは無縁ということ。ちょんまげ小僧の台頭は、YouTube業界が「炎上しようが問題を起こそうが、とにかく目立ったもん勝ち」という風潮から変化していく過渡期に差し掛かったことを示しているのかもしれない。