フレディと共に歩んだメアリー・オースティン
彼女がどの様にフレディ・マーキュリーと出会い恋に落ちたのか、二人の共に歩んだ人生を詳しくご紹介していきます。順風満帆だけではないさまざまなドラマがありましたが、二人の絆は強いものだった様です。
交際し婚約までしたのにも関わらず、バイセクシャルであることを打ち明けられ、「違うわフレディ、あなたはゲイよ」と言い切り婚約を破棄してもなお交流を切ることはなく、親交を続けたメアリーの心の広さに驚きます。
フレディ自身も雑誌のコメントなどで、「メアリーは結婚はしていないが僕の妻であり、メアリーに惚れたように他の男に惚れることはないだろう」と明かしており、メアリーへの絆の深さを表していました。
最初に交際していたのはフレディではなかった
ロンドンの古着屋「Biba」で店員として勤務している際に、フレディ・マーキュリーと出会ったメアリー・オースティン。彼と付き合う前はQueenのギタリストであるブライアン・メイさんと交際していました。
しかし相性が合わず破局してしまいます。その後に交際に発展していったのがフレディでした。同じメンバー内で交際を繰り返していたのは驚きの事実です。
フレディはいつもメアリーの働いていたお店で働いている店員を口説いていたようで、メアリーに先に声をかけデートに誘ったのがギタリストのブライアン・メイでした。フレディがメアリーに好意を持ち、交際に発展したのはその5ヶ月後のことです。
その後メアリーは有名になり、世間から注目される様になったフレディの恋人としてメアリーも注目されるようになりましたが、目立つのが好きではない彼女はインタビューで「居心地が悪かった」と明かしています。
同棲からプロポーズ、そして破局
メアリー・オースティンとフレディ・マーキュリーの出会いは1969年で、彼女は当時19歳でした。初めてフレディに会った時の印象を尋ねられたメアリーは「野性的な雰囲気のアーティスト風情のミュージシャン」だったと話しています。
次第に惹かれあい交際に発展した二人はロンドンのアパートで同棲を始め、1973年のクリスマスにフレディからメアリーに「結婚してほしい」というストレートなプロポーズを受け婚約者となったのです。
ですが二人が結婚し幸せが続くことはなく、1976年にフレディからメアリーへ同性愛者の為結婚できないと打ち明けられ破局してしまいました。
フレディは「バイセクシャルだと思う」とメアリーに告白しました、しかしメアリーは「あなたはゲイよ」と言い放ち、きっぱりと関係を終わらせます。
メアリーは婚約後に結婚について話を進めないフレディに対し、薄々その気がなくなってしまったことに気づいていた様です。
破局後もフレディを支え続けたメアリー
婚姻関係を解消し、6年続いたこいぼと関係の後もメアリーはフレディの相談役と個人秘書として彼を支え続けました。フレディはインタビューで「メアリーは僕の唯一の女友達だ。他に女友達はいらない」とコメント。
さらに「僕にとって彼女は内縁の妻だ。結婚しているのと変わらない。僕たちはお互いを信頼している、それでいいんだ。メアリー・オースティンに惚れたように、他の男に惚れることはできないと」と答えました。
度々彼女への賞賛をコメントし、メアリーに約4300万円のアパートをプレゼントするなど彼女への愛と信頼を貫いています。
メアリー・オースティンに捧げた楽曲「Love Of My Life」
「生涯の愛」というタイトルでアルバムに収録された「Love of My Life」は、フレディ・マーキュリーのメアリーへの愛が歌われた曲として有名です。
この曲を歌う際には必ずピアノ独奏で、彼女を想いながら大事に演奏していたフレディ・マーキュリー。この曲はCD版とライブ版で2パターンが存在し、CD版の演奏ではギタリストであるブライアン・メイのハープ演奏が添えられています。
フレディよりも先に付き合っていた相手の演奏を用意するところは世界的バンドのユーモアなのでしょうか、二人のメアリーへの敬愛を感じる曲でしょう。