「大賞受賞の絶対条件が当日の会場での生歌唱となり、大手レコード会社の持ち回りという様相で、毎年、審査員の満場一致で決定していた。さらに2005年に審査員の謎の焼死、2016年には一部で大手芸能事務所の1億円買収が報じられたことなどもあって、世間のレコ大に対する見方が変わっていった」(芸能記者)
大賞は今年の紅白に14組を送り込み、レーベル最大勢力となっているソニーの歌手の楽曲が、2016年から20年まで5連覇を達成。また、21年はDa-iCEの「CITRUS」(エイベックス)、22年はSEKAI NO OWARIの「Habit」(ユニバーサル)が受賞するなど、レコ大運営サイドも負の遺産を払拭するかに見える。
「今年の大賞候補で“政治的”なもので入っているのは市川由紀乃の『花わずらい』ぐらいか。韓国でも人気のimaseの「NIGHT DANCER」が生中継で曲を披露する大賞候補に入るなど、NHKの紅白同様、明らかに若い視聴者層の取り込みを狙っている」(同)
昨年の平均世帯視聴率はここ10年でワーストの10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、第2部)。ひとケタに転落すればワースト更新となってしまうだけに、運営側も必死なようだ。