試合では、才賀が手数で勝るも細川の体格に押されて苦戦し、最初の1分間で決着がつかずに延長ラウンドへ。ラスト間際に激しい打ち合いになると細川の右フックがヒットし、才賀は膝から崩れ落ち、頭から突っ伏して失神KO負けとなった。身長168cmの才賀に対し、細川は推定180cmと10cm以上も高く、マッチメイク自体に無理があったとの見方もあるが、それでも「プロが素人に完敗した」という衝撃は大きい。

 試合後、才賀は自身のXで「正直、失ったものは大きいし格闘家としては完全に引退だとおもう。ただ、細川くんは強かった! 応援してくれた人たち、申し訳ありません。後日動画出します」と記し、格闘技引退を示唆した。これに対して、ネット上では「リベンジしましょう!」「面白かったので次も出てください」といった励ましの声も寄せられているが、圧倒的に目立つのが辛辣なコメントだ。

 いくらアンチが多くても「引退宣言」となれば通常は反応が優しくなるものだが、SNS上では「失うほどのものなんて何かありました?」「親権問題やDV疑惑でガッカリしてたけど、格闘技までダメだとは」「素人にKO負けって、格闘技ファンとして本当に不愉快」などと、以前にも増して厳しい言葉が飛び交っている。

 こうした反応となっているのは、才賀の私生活でのトラブルが影響している。才賀は2019年にタレント・あびる優と離婚し、才賀が長女を引き取って親権および監護権を持ったが、あびるがその後に親権者変更を家庭裁判所に申し立てた。結果、2021年に親権者変更と長女の引渡しが裁判所から命じられたのだが、才賀は裁判所の決定に従わずに娘と暮らし続け、あびるが「娘の違法連れ去り」だと訴える事態になった。