■そのほか注目の漫才師

・ラストイヤー組

 今年ラストイヤーとなるのが、上記のカゲヤマに加えて、アイロンヘッド、祇園、ツートライブ、ジグザグジギー、バンビーノといったところ。ワイルドカードに最後の望みを託す。

・今年タイトル獲得組

 今年に限っても、タイトル獲得組が続々敗退している。『上方漫才大賞』と『NHK新人お笑い大賞』を勝っている天才ピアニスト、『ytv漫才新人賞』と『ABCお笑いグランプリ』を制したダブルヒガシ、『UNDER5 AWARD』と『マイナビ Laughter Night』を獲得した金魚番長が揃って敗退した。若き2冠王たちの敗退に、やはり『M-1』の層の厚さを見る結果となった。

・個人的に注目組

 今年、仕上がりまくっていると評判だった素敵じゃないか、いつ行ってもおかしくないと言われ続けているカナメストーンとひつじねいり、谷拓哉にブレーク前夜の色気がプンプンに漂っているパンプキンポテトフライあたりに、個人的に注目したい。

 もちろん、セルライトスパ、アインシュタイン、滝音、紅しょうがなどの実力は折り紙付きだし、ダウ90000と1000が両方進んで泡を食う蓮見翔を見たかったという気持ちもある。

 いずれにしろ、この中からワイルドカードで準決勝に進むのは、たった1組。

 もったいない!

 というのが本音です、はい。

(文=新越谷ノリヲ)