中学受験の勉強は、いつから本気で取り組むべきでしょうか?

「小3の2月からが普通だよ。」「いやいや!小1から塾通いしなきゃ間に合わない。」「5年生や6年生からでも間に合った。」など、沢山の意見があるため判断に迷う人もいるでしょう。

そこで今回は、中学受験で塾に通い始めるタイミングを【3つのタイプ別】にご紹介していきます。

  • 「学習習慣の構築」は小3の2月からでは間に合わない!?
  • 難関私立中学を目指す場合はいつの入塾がベスト?
  • 塾通いは小5からでも大丈夫?

など、通塾にまつわるリアルな情報が知りたい方は、是非続きをお読み下さい。

このページの情報は、2025年中学受験組のママライターが実際に経験したことばかりです。

我が子が、塾内テスト1位!最上位クラス在籍!

特待生の権利をもぎ取ったノウハウを是非ご一読下さい。

1.中学受験の勉強はいつから?

中学受験の勉強は、【小学校3年生の2月(新小4)】からスタートするのが一般的です。塾の本格的な中学受験コースが小3の2月から始まるため、多くの子ども達がこのタイミングで入塾するのです。

しかし、小3の2月に初めて学習をスタートするようでは遅いです!

低学年でやっておくことが他にもあるのです。

それはどういうことか?次で詳しくみていきましょう。

2.【これが現実!】学習習慣の構築は小3の2月からでは間に合わない

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

小3の2月から「学習習慣」をつけるようでは間に合わない!?進学塾のリアルな現状を、2025年中学受験組のワーママライターがレポします。

(1)小4カリキュラムは想像以上に難しい

この記事を書いている、2022年2月。いよいよ、塾の本格的な「中学受験カリキュラム」がスタートしました。実際に通ってみて実感しているのは、【小4のカリキュラムは想像以上に難しい】ということです!

特に算数の難易度は小学校のレベルを大きく超えており、和差算・つるかめ算・旅人算など、学校では習わない内容がいきなり出てきます。塾側は「もう基本は大丈夫だよね!」というスタンスでどんどん進めていくため、【本気の家庭学習】をしなければついていけなくなるのが現状です。

そこで困るのが、【入塾まで一切家庭学習の習慣がなかった子】です。

家庭学習ができないと、【宿題が終わらない➡消化不良のまま次の単元へ進む➡益々分からなくなる➡テストもボロボロ】という悪循環が生まれてしまい、蟻地獄のように這い上がることができなくなります。そうなると、中学受験を諦める他ないという事態にもなりかねません。

小さい頃から「家で勉強するのが当たり前」という雰囲気を作っていれば、入塾後に子どもがしんどい思いをすることもありません。幼少期や低学年から【学年×10分】の家庭学習を継続しましょう。

ポイント!
塾に「行くだけ」では難しいカリキュラムについて行けない。家庭学習の習慣を身に付けておくのがマスト。

(2)週2の通塾はかなりハード

小3の2月から週2~3回の通塾がスタートしますが、これが想像以上に大変です。

週2回、学校が終わった18時~21時頃まで塾で勉強をするのは、子どもにとって楽なことではありません。知らないクラスメートと一緒に、学校では習わないような内容を学ぶわけです。疲れないわけがありませんよね。

しかも、塾に週2回行くということは【宿題も週に2回出る】ことを意味します。「小学校の宿題+塾の宿題」という膨大な量を終わらせなければいけないため、常に時間が足りません。

しかし、そんな状況の時こそ「学習習慣」が物を言います。幼少期から家庭学習を続けていれば、「早く宿題しなさい!」と急かさなくても自ら学習に取り組むことができるのです。

ポイント!
膨大な量の宿題は本人のやる気なしでは終わらない。学習習慣があれば「宿題はするのが当然」という感覚が既に身についているので、子どもはもちろん親も楽!

(3)成績上位層との差が全く埋まらない

最上位クラスに入る子達の中には、幼少期から基礎を徹底的に鍛えている子が大勢います。

このような子達は「算数教室」や「専門教材」を使って訓練しているため、中学受験のベースが既に出来上がった状態です。最上位クラス在籍の我が子も、塾で使うテキストを1年先まで終わらせており、「よし、これで新4年は余裕でしょ!」と思っていました。

でも、実際に最上位クラスに入ってみると【先取り済み】の子が結構いたようです。

我が子曰く、「和差算知ってるー!めちゃくちゃ簡単!」そんな会話が飛び交っていたと。(うちだけかと思ったら、みんな先取りしてるじゃん!と、母は内心焦りました…。)

この成績上位層の子達は、当然入塾後も頑張り続けます。【先取り済み】の状態でさらに努力も続けるので、これまで学習習慣がない子がその差を埋めるには、相当な努力が必要になるのです。

先取り学習を無理にする必要はありませんが、中学受験のベースとなる「読み・書き・計算」程度は完璧に仕上げておくのがおすすめです。

ポイント!
必ずしも先取りする必要はないが、「中学受験のベース」となる基礎(読み・書き・計算)は家庭学習で完璧に!

注意:【学習習慣の構築】とは小さな頃からガリ勉させることではありません。