「芸人として、座王を獲ってないというコンプレックスがあって、このままじゃ立場ないと思ってたんで、ホンマに救いです」

 17日放送分で座王を獲得した、ななまがり・森下直人の目は真剣だった。

 関西ローカルで放送されている『千原ジュニアの座王』(カンテレ)が、芸人界に新たな評価軸をもたらしている。

『座王』のスタートは2017年、千原ジュニアの持ち込み企画として特番が始まり、翌18年の4月からレギュラー化しているバラエティ。毎回10人の芸人を集め、イス取りゲームの要領で「大喜利」「モノボケ」などのお題の書かれたイスを取り合い、イスに座れなかった芸人がお題と対戦相手を選んで1対1で即興ネタ勝負を行うという、極めてストイックなお笑い番組だ。