どう思おうが、それは思想の自由があるので勝手にすればいいのだけれど、少なくとも「多様性」という言葉がなんだか古臭く感じるほどに、今はもう「多様性」の時代である。自分と異なる価値観を認めましょう、むやみに他人の価値観を否定するのはやめましょう、そういうことに気を付けて生活しましょう、そうしてみんなで世界を平和にしましょうという時代の流れの中で、このようなリンチが自然発生することに驚いてしまう。もう「年の差婚」だけなんじゃないか、こうして公然と批判される人間関係というのは。

 しかも始末が悪いのは、リンチしている側が被害者のような顔をしていることだ。特に、ハライチのファンや『ハライチのターン!』(TBSラジオ)のリスナーを自称する者でさえ、そのリンチに被害者顔で参加している。

 岩井は『ターン!』で普通に恋愛について語っているし、過去には年上のシングルマザーと交際していたというエピソードを何度も話しているし、彼女とこんな感じで過ごしたいといった妄想を披露することもある。高校時代に1学年上の女子に、金網にガシャーンと押し付けられた話は、もはや定番だ。今日の『ぽかぽか』でも、奥森を指して「島崎和歌子さんみたいな人」と言っていた。坂下千里子が独身だったら付き合いたいと言っていたこともある。どちらかといえば、むしろ一貫していると言える。