今年、両グループとも日本でドームツアーを敢行し、アルバムが国内外で爆発的なヒットを記録するなど、人気や実績の面からいえば『紅白』出場は文句なし。だがK-POP系としては、紅組でTWICEの日本人メンバー3人のユニット「MISAMO」が初出場を決め、4年連続出場となるNiziU、昨年に続く出場となるLE SSERAFIMも参戦で計5組、吉本興業と韓国のCJ ENMによる合弁会社に所属する男性11人組「JO1」(メンバーは全員日本人)を加えると計6組となることから、一部では「K-POPが多すぎる」との声も。以前から「紅白に韓国勢が増えてきた」と指摘されていたところ、旧ジャニーズ勢の消滅もあって、K-POP勢がさらに増加したことに複雑な思いを抱く人がいるようだ。
これに対して、ネット上では「ジャニーズ切って、今度はK-POPに依存するようになっただけ」「ジャニーズに頼りすぎた代償って感じがする」「K-POPが悪いとは言わないけど、これは露骨すぎ」といった否定的な声が噴出。もちろん、K-POPファンからはSEVENTEENとStray Kidの初出場について歓喜や祝福のコメントが相次いでいるのだが、その一方で「年末くらい韓国でゆっくりさせてあげてほしい」「紅白に出たら嫌韓的な人たちから叩かれるし、本国を優先したほうがいいと思う」といった意見も多い。さらに、韓国のファンからも「なぜ大みそかに日本の番組に出るのか」などと反発が起きているようだ。
結果、韓国系アーティストの増加は従来の『紅白』の視聴者からも、K-POPのファンからも手放しでは歓迎されていないという状況になっている。今年の『紅白』のテーマは「ボーダレス-超えてつながる大みそか-」となっており、そういう意味では海外グループの出場が増えるのはテーマと合っているのかもしれないが、韓国に偏り過ぎているとなると微妙な気も。さらに「男性が白組、女性が紅組に分かれて戦う時点でボーダレスでも何でもない」「旧ジャニーズにめっちゃ太いボーダー引いてる」というツッコミもある。
旧ジャニーズが消え、K-POPが台頭する今年の『紅白』はどのように視聴者に受け止められるのか。その結果によって今後の『紅白』の方向性が変わっていく可能性もありそうだ。