SNSやまとめサイトでも拡散されていたが、これに対して蒼井が所属する芸能事務所「イトーカンパニー」は公式ホームページなどで「本日、某まとめサイトにて掲載され、Xにて拡散されております弊社所属の蒼井優のれいわ新選組、および山本太郎氏に対するコメントですが全くの事実無根です」と否定する声明を発表。「このような掲載に対して弊社と致しましても毅然とした対応をしていく所存です」と続けた。

 蒼井の夫である南海キャンディーズ・山里亮太も反応し、Xで「古舘さんの教えを守り、いつでもジャーナリズムをと、家庭でも発動!ちょうど奥さんが政治的な発言をするというレアな記事を見つけたので、インタビューしたら、しっかりフェイクニュースだった。『事実無根すぎる』との答えが返ってきた。確かに、一度も聞いたことなかったもんな…フェイクニュース恐るべし…」とつづり、フェイクニュースであることを強調している。

 また、山本美月が所属するインセントも公式ホームページで「山本美月が特定の政党を支持するようなコメントを出したことは一切ございません」との声明を出し、加藤もスタッフ名義のSNS投稿で「そのようなコメントを出した事実はございません」と完全否定した。さらに、れいわ新選組も「『れいわ新選組支持者の有名人まとめ!』と称し、れいわ新選組を応援しているという芸能人とその応援メッセージを、さも事実であるかのように公表しているサイトも確認されています。しかし、このサイトに記載された内容について、れいわ新選組は全く承知しておらず、そのような事実もないと考えております」などとし、法的措置を検討していると発表した。

 今回は単に迷惑な騒動というだけで終わりそうだが、これが選挙期間中などであればフェイク情報が票の行方に影響していたおそれもある。かつてロシアや東欧を発信地としてドナルド・トランプ氏に関するフェイクニュースが大量に生産され、米大統領選に影響を及ぼしたことが問題になった。生成AIやディープフェイクの登場によって、来年の米大統領選は「フェイクニュースでめちゃくちゃになる」と危惧されているが、日本も他人事ではないようだ。