◆①一緒に居られない時間を有意義に

――仕事と子育てを両立させるために、意識したのはどんなことでしょうか?

金さん(以下、金)「一緒にいられない時間が多いので、『子供に寂しい思いをさせている』とか『かわいそう』と思ったりすることや、罪悪感を抱くことはどうしてもありました。ですがその分、“一緒に居られない時間をどれだけ有意義にできるか”を考えたのです。

子供が小学生の頃は、NPO法人の施設で預かってもらったりもしました。そこは赤ちゃんからおじいさんまで幅広い世代の方々がいらっしゃったので、幅広い年代の方と関わることで、学ぶことがあったと思います。

たまに私が主催する中国語講座や、韓国語講座に連れていったりした時期もありました。他に習い事なども、本人が『やりたい』と言うことはやらせてあげました。ひとりの時間が長い分、“親といたらできないこと”を経験していたと思います」