テレワークをするようになってから、残業が増えた人が急増。さらには休日や深夜に仕事をこっそりする「見えない残業」もしている人も。なぜこのようなことが起きるのか? その要因について考えていきます。

テレワークで残業が増えている!?

テレワークは通勤時間の削減や、ペーパーワークをはじめとした非生産的な業務の効率化によって、自分の時間を増やすことが可能にはなりましたが、一つ問題も浮上しています。

それは残業により、長時間労働化している人も多いという実態です。日本労働組合総連合会の「テレワークに関する調査」によると、4月以降に実施したテレワークで、「残業代支払いの対象となる時間外もしくは休日労働の有無」を聞いたところ、「よくあった」が6.8%、「時々あった」が18.9%、「まれにあった」は12.4%となり、合計で38.1%が時間外労働や休日労働をおこなっていることが判明しています。さらに若い層ほど「あった」と回答した人が多い傾向にあります。

なぜこのような結果になるのか? 要因について考えていきましょう。

残業が増えているのはなぜ?

残業が増えるのには2つの要因があります。

1つ目は、仕事とプライベートが曖昧になること。
自宅で働くことになるため、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちに。仕事中に別のことに意識が向いてしまったり、集中できずにダラダラと働いてしまうことで、労働時間がのびてしまうのです。

2つ目は成果で評価されること。
テレワークは働いている姿が見えないため、成果で評価される傾向になりつつあります。そのため不安に思う人は多く「結果を出すためにはもっと仕事をしないと」と自分にプレッシャーをかけすぎるあまり、つい働きすぎてしまいます。

どちらもテレワーク慣れがしていないことから起こる要因と言えるでしょう。