『教場0』『真夏のシンデレラ』2023年に入ると、月9ドラマに陰りが

 全盛期ほどの勢いはないものの、一定の視聴率を保ってきた月9枠。しかし最近、徐々に全話平均視聴率10%を下回る作品が目立つように。

 今年の4月期に放送された『風間公親-教場0-』は、20年・21年にそれぞれ前後編で放送されたスペシャルドラマの視聴率が13〜15%台と、申し分ない数字だったものの、連ドラ版の全話平均視聴率はまさかの2ケタ割れ(9.8%)。人気シリーズ初の連ドラが不発、しかも主演の木村拓哉にとって、初の全話平均1ケタ台という不名誉な記録を作ってしまったとあって、フジも相当意気消沈したことだろう。

 さらに、同7月期に放送された『真夏のシンデレラ』に至っては、“月9史上最低”の全話平均視聴率(5.6%)を記録した。加えて、これまで月9ドラマの初回視聴率は常に2ケタ台をキープしてきたが、同作では6.9%まで落ち込んでいる。後続の『ONE DAY』も、この数字に引っ張られてしまうのではという懸念があったが、まさにそうした状況に陥っているようだ。

 このままでは『真夏のシンデレラ』以上の大爆死になりかねないという声もある『ONE DAY』。ドラマの視聴率は基本的に、初回または最終回が最高視聴率となることが多く、平均視聴率がそれを上回ることはほぼないため、かなり厳しい戦いにはなるが、3つの物語が交差していくにつれ話題になっていくはず。ここからの巻き返しに期待したい。