「仕事に行きたくない…。」毎朝襲ってくる憂鬱な気持ちを振り払い、無理やり満員電車に乗りこんでいませんか?
実は、その状況は危険です。「仕事に行きたくない」という気持ちは「うつ病」のサイン。決して甘えではなく、早急に対処する必要があるのです。
今回は、「うつ病かもしれない…。」と思った時にとるべき6つの対処法をご紹介。うつ病を患い仕事に行けなくなった人の声や、うつ病かどうかセルフチェックする方法もお伝えしていきますよ。
コロナ禍の今、ストレスを抱え仕事に行けなくなる人が増えています。仕事で悩んでいるのは、決してあなただけではありません。この記事を読んで頂ければ、自分が今何をすべきか分かるはず!辛い気持ちを我慢し続けるのではなく、自身を労わり辛さから解放してあげましょう
1.仕事によるストレスで精神を病む人が急増!
今、仕事によるストレスで精神を病む人が急増しています。
(参考:厚生労働省「裁量労働制対象者に関する労災補償状況」をもとに独自作成)
こちらの表は厚生労働省「裁量労働制対象者に関する労災補償状況」を元に作成した、「精神障害の労災補償状況」です。
ご覧になって分かる通り、仕事が理由で精神を病み「労災を請求・決定した件数」は急激な増加傾向にあります。
特にここ最近は、コロナウイルスの影響による「働き方の変化」や「収入の減少」など、仕事のストレスが最高潮に達している人も少なくありません。「仕事が原因で精神疾患を患うこと」は、今や他人事ではないのです。
2.仕事に行きたくない原因は?自分の心に聞いてみよう
「仕事に行きたくない…。」あなたがそう思う原因は何でしょうか?
モラハラ上司に毎日苦しめられている…。理不尽な要求や嫌味を言われ続け精神的に限界!
仕事のプレッシャーが重くのしかかっている。睡眠もままならず、仕事に対する意欲も湧かない…。
職場の人間関係が上手くいかない…。雑談できる人は皆無。一人取り残されているような雰囲気で辛い。
など、仕事に行きたくない理由は人それぞれあるでしょう。
PRIMEでは、「仕事に行きたくない」という思いを抱え悩んでいる人向けの記事を多数ご紹介しています!
是非あわせてお読みになり、「仕事に行きたくない原因」をじっくり考えてみてはいかがでしょうか?
3.仕事に行きたくない!うつ病を患った人の生の声
「仕事に行きたくない」という気持ちを抱える人の中には、心と体が限界になり精神疾患を患ってしまう人もいます。中でも、仕事が原因で「うつ病」を患う人は近年増えており、「自分なら大丈夫。」と思いこむのは危険です。
実際にうつ病を患ったAさんの体験談から、うつ病を患う原因や環境を詳しくみていきましょう。
- Aさんのプロフィール
- 看護師(休職後現在は復帰)・27歳・独身
(1)頑張って叶えた看護師の夢。でも…。
私は子どもの頃からの「看護師になりたい!」という夢を叶え、順調なスタートを切りました。研修も無事終え看護師として一人前に仕事ができるようになった頃、「血液内科」の病棟に配属されたんです。
血液内科は、「白血病」など完治するのが難しい病気を診る科です。そのため、退院することなく亡くなる患者さんが多く、1カ月に何人もの患者さんの「看取り看護」をしなければいけませんでした。
これまでいた整形外科では、「Aさんお世話になりました!おかげで元気になれた!ありがとう!」と言って退院していく患者さんばかりだったため、私にとって血液内科はとても辛い環境でした。治る見込みがない患者さんを来る日も来る日も看病する日々。次第に耐えられなくなり、職場のトイレで泣いてしまうことが増えました。今思えば、これはうつ病の初期症状だったと思います。
(2)襲い来る「うつ病の症状」に気付けない
その他にも、
- なかなか寝付けず酒量が増える
- 食欲がほとんどなくなる
- 患者さんではなく「自分が死ねばいい」という感情になる
など、「うつ病」を疑う症状は沢山ありました。でも、「看護師としてちゃんとしなければ!」、「みんな疲れているのに、私だけ辛いなんて言っていられない!」という義務感から、自分の心の状態に目がいかなくなっていたんです。
しかし、ついに私の心と体が限界を迎える日がやってきました。ある朝、職場で倒れてしまったんです。色々検査して分かったのですが、胃には無数のポリープができていました。
ここまでの状況になり、やっと「自分は大きなストレスを感じていたのでは?」と気付き、精神科を受診。即休職となりうつ病の治療に専念しました。
(3)自分は「うつ病」かも?と立ち止まってみて欲しい
私が皆さんに伝えたいのは、【うつ病の人はうつ病に気付きにくい】ということです。後から思い返すと、「あの時の私の精神状態は、明らかにおしかった」と思えるのですが、その当時は「どうにか頑張らなければ!」という気持ちしかなかったんです。
もし今「仕事に行きたくない…。」と悩んでいる人がいるなら、自分の心は大丈夫なのか気に掛けて欲しい。「なんだ、大したことなかった!」という結果でもいいから、心療内科を受診して欲しい。そう強く思います。
いかがでしょうか?「仕事に行きたくない…」と感じている人の中には、【うつ病の人はうつ病に気付きにくい】というAさんの声にハッとさせられた人もいるのではないでしょうか?そこで次では、うつ病の傾向があるか簡易的に知る「セルフチェック」をご紹介していきます。
4.自分はうつ病?セルフチェックしてみよ
朝仕事に行こうとすると涙が出る…。布団から出られない時もある。
上司のことを考えるだけで動悸や頭痛がする。顔を合わせるのが怖い…。
通勤電車に乗ると、腹痛や吐き気に襲われる。胃薬が手放せない…。
「もしかして自分はうつ病なんじゃないか?」と思った時には、是非「うつ病セルフチェック」を行ってみて下さい。
- 新宿ストレスクリニック:うつ病の診断チェック
- うつ病「こころとからだ」:うつ病の症状チェックシート
- うつ病ネット:うつ病かな?と思ったらセルフチェック
もし「うつ病の可能性が高い」という結果が出た場合には、次でご紹介する「うつ病かもしれないと思った時に、すぐにすべき6つのこと」を試してみましょう。