ボスポラス海峡によってヨーロッパとアジアに大陸が分かれるトルコ最大の都市イスタンブール。たぐいまれな地理的条件に恵まれたイスタンブールの海峡沿いにある絶景スポットを、アジア側にスポットを当ててご紹介します。
ユスキュダル(乙女の塔)
イスタンブールのアジア側の観光名所としてまず頭に浮かぶのは、ユスキュダルにある乙女の塔です。ユスキュダルからだけではなく、船でヨーロッパとアジア間を行き来するときにもよく見えるこの塔は、ヨーロッパ側のガラタ塔と並んでイスタンブールを象徴する塔ともいえます。ユスキュダルの海峡沿いから、乙女の塔、そしてその先に見えるヨーロッパ側の世界遺産地区(イスタンブール歴史地区)を眺めながら時間を過ごすのはユスキュダルでの定番の楽しみ方です。
“乙女”という少し変わった名前が付けられている理由はこちらの記事をご覧ください。
ベイレルベイ宮殿
大陸間を結ぶボスポラス大橋とオスマン帝国時代の宮殿の美しいコラボレーションを楽しみたいのなら、ベイレルベイ宮殿周辺がおすすめです。ベイレルベイ宮殿の設計は、オスマン帝国最後の皇帝が住まった、ヨーロッパ側のドルマバフチェ宮殿の設計を手掛けたバルヤン一族によって手掛けられました。バロック様式とオスマン様式の見事な折衷はボスポラス海峡によく映えます。
宮殿の真上を通過するように海峡に架かる迫力満点のボスポラス大橋も見どころです。宮殿に入場しない場合は、周辺のベイレルベイ・モスク辺りからでも同じような景色を楽しむことができます。
ベイレルベイ宮殿やその他の宮殿に関してはこちらの記事をご覧ください。
チェンゲルキョイ
イスタンブールでは街が夕暮れ時により一層美しくなります。夕暮れ時に訪れるのなら、チェンゲルキョイがおすすめです。チェンゲルキョイは、ボスポラス海峡に少し突き出るような地形になっており、そのため海峡やヨーロッパ側の景色がよりはっきりと見えるようになっています。チェンゲルキョイには歴史あるカフェのほか、ワッフルを売るお店や魚料理屋、小さな売店などが狭い範囲に建ち並んでおり、カフェやレストランで時間を過ごしながら半日ほど観光するにはうってつけのスポットです。見晴らしの良いカフェの席はすぐに満席になってしまい、特等席に座れるかどうかは運次第ですが、晴れた日の夕暮れ時を狙って、ぜひ訪れてみてください。
チェンゲルキョイの楽しみ方についてはこちらの記事をご覧ください。