ただ、中には早速賛否を呼んでいる作品もある。『パリピ孔明』は「ゆるさがいい」「B級感が妙にクセになる」と作り込みすぎていない世界観が評価されている一方で、上白石萌歌演じるヒロインの歌手・月見英子の歌唱シーンについて「うまいんだけど、コレじゃない感」「アニメ版と違いすぎて違和感」という指摘も出ている。

 また、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』は、原作では幸野市役所納税課に勤めるマイペースな新人職員・百目鬼華子(どうめき・はなこ)が主人公だったものの、ドラマ化にあたって百目鬼とペアを組むチャラ男の公務員・饗庭蒼一郎(あいば・そういちろう)が主人公に変更されたことから、原作ファンから不満の声が上がっている。

 さらに『泥濘の食卓』については、現役アイドルである齊藤が「パート先の店長と不倫関係となり、別れを告げられた後も復縁を願って店長の妻や息子に接触する」という癖のある役を演じることに「推しにこんな役演じて欲しくない」といった拒否反応も。同作のキービジュアルは、ピンクの水面のようなものの中心に齊藤の顔が浮かぶという、原作の魅力でもある独特の不気味さを表現した構図だが、ネット上では「ギャグにしか見えない」といった声が上がるなど反応はイマイチだ。

 漫画実写化の場合、制作側の都合もあって脚本やキャラクターの変更といった調整はどうしても避けられないもの。原作ファンとドラマファン双方を納得させる作品を作るのはハードルが高いのかもしれない。