2割が結婚式の費用でストレスを感じている

しかし後先をあまり考えず、豪華な結婚式に憧れるカップルばかりではない。借金をしないで結婚式をする予定の回答者も27%いる 。

また63%は費用を平均よりも低い3万ドル以下におさえると答えている。23%は1万ドル以下という低予算でおさえようとしているほか、24%が1万以上2万ドル以下での結婚式を予定している。

多い・少ない問わず、10人に1人が予算を決めており、48%がかなり細かく支出を振り分けている。51%が経済的な理由から結婚式を1年あるいはそれ以上延期するなど、理想の結婚式の実現よりも将来的な経済状況を優先させている。

結婚式の費用に関するストレスも珍しくない。23%が「ある程度あるいは相当ストレスを感じている」と答えた。「結婚式の費用を出す経済的余裕がない」のは38%。

71%が贈り物、55%が現金、38%がハネムーン費用を、家族や友人に頼んでいる。

女性より男性の方が結婚式費用のプレッシャーを感じている?

豪華な結婚式が新郎新婦の希望ではないケースも少なくない。63%が「豪華な結婚式を挙げなければ—というプレッシャーを、家族・友人・社会から感じている」。こうした傾向は男性に強くみられるようだ。家族からのプレッシャーを感じている男女の割合はそれぞれ34%、27%で、友人からのプレッシャーを感じている割合はそれぞれ24%、14%だ。

ライフスタイルライター、ナターリヤ・ゴンチャローワ氏は、メディアからプレッシャーを感じているカップルが、過去10年で20%超えから40%へ増えている点も指摘している。インターネットでより多くの情報が簡単に手に入る上に、SNSで自分の生活を世界中に発信できる時代だ。「SNSでほかのカップルのようにインスタ映えする結婚式を挙げないと」「Facebookで世界中の人にみせびらかしたい」という気持ちになっても、不思議ではない(リファイナリー29、2017年5月19日付記事)。 

「スチューデント・ローン・ヒーロー」の調査員アリサ・カーカム氏は、借金をしてでも盛大な結婚式を挙げたいという人々の心境を、「結婚式は自分の感情や価値観と深く結びついた人生の一大イベントであるから」 と分析している。たった数時間のイベントのために新生活を借金とともにスタートさせるか、その分のお金を新生活や将来の住宅ローンの一部などにとっておくか—まさしく個人の価値観が試される。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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