大谷選手の活躍とともに、森永製菓の株価も上昇

森永製菓の株価は大谷選手の活躍とともに急上昇している。大谷選手が大リーグデビューとなるアスレチックス戦で初打席初ヒットを打ったのは3月29日。デビュー前のオープン戦での評価ははっきり言って芳しくなかった。一方、森永製菓の株価は3月26日に4480円で年初来安値を付けている。その日を底に大谷選手の活躍とともに森永製菓の株価は上昇トレンドを描き、先週5月16日には5920円と年初来高値を記録、3月26日の安値からの上昇率は30%を超えているのだ。もちろん、大谷選手と森永製菓はまだ直接的な契約関係にあるわけではないのであるが、なんとも凄い一致である。

実際に森永製菓の株価を加速したのは5月11日の決算発表である。2018年3月期の売上は3%増の2050億円、本業の利益である営業利益は12%増の197億円だった。営業利益は事前予想の193億円を上回った。加えて、2019年3月期の会社計画によると売上は2%増の2100億円、営業利益は1%増の200億円となっている。決して派手な業績ではないが、今期計画で「7期連続増収」「6期連続増益」「4期連続で過去最高益を更新」する見通しだ。同時に前期の年間配当を5円増配した。翌14日、森永製菓の株価は7%高の5710円まで買われた。その後も16日までの4連騰で5920円高値を付けている。

ヒット商品を連発する森永製菓

森永製菓の業績好調の背景には、食品事業にヒット商品が多いことが挙げられる。2018年3月期の菓子部門の売上を見ると、高ポリフェノールの効能を訴求した「カレ・ド・ショコラ」が7%増、前述のチョコボールが23%増と売れている。栄養機能への訴求を高めて顧客層を拡大した「甘酒」も好調だ。冷菓部門ではアイスクリームの「ジャンボ」がコンビニで好調で6%増。健康部門では、主力ブランドの「inゼリー」が機能性を訴求したマーケティングや広告展開の効果で12%増となっている。さらに「天使の健康」シリーズの通販事業で「おいしいコラーゲンドリンク」が18%増、「パセノール 」が10%増とヒット商品が続出している。

ちなみに、「inゼリー」のCMのメインキャラクターがテニスの錦織圭選手だ。錦織選手の成功を「今度は大谷選手で」と株式市場に連想が広がったとしても不思議ではない。それにしても、CMに起用される前から関連銘柄として注目されるなんて、さすがに筆者もあまり聞いたことがない。それだけ大谷選手はスケールの大きな存在なのだろう。大谷選手の活躍とともに森永製菓のパフォーマンスからも目が離せない。

(ZUU online編集部)

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