コンタクトレンズを購入するとき、「どちらの種類にしますか?」と聞かれて、いつも悩んでいませんか?1日使い捨てのレンズは気軽だけど、使用頻度が高いなら、2週間交換レンズにしたほうがお得なのかも?さらにハードレンズは長く使えるので結果的にコスパが良いような気もするし、コンタクトのサブスクリプションサービスもあるし……。結局どれがお得なのか、コスパを検証してみました!
ワンデーを1週間に〇枚使うなら2ウィークを選ぼう
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社が手掛ける「アキュビュー®」ブランドを例に、ソフトレンズのコスパを調査していきます。
コンタクトレンズ1枚あたりの価格を比べてみると
同社は1991年に世界初の使い捨てコンタクトレンズである「アキュビュー®」を日本に導入した実績があり、「日本の使い捨てコンタクトレンズ市場の約5割※」を占めているそう。実際に同ブランドの製品を使用している読者も多いことでしょう。
※(株)矢野経済研究所「コンタクトレンズに関する市場動向調査2012年版」より
それでは「別格の着け心地」をキャッチフレーズにしている「オアシス®」シリーズの製品同士で比較してみましょう。
1日使い捨てレンズの「ワンデー アキュビュー® オアシス®」を公式オンラインストアで購入すると、30枚入り3,400円(税別)。2週間交換レンズ「アキュビュー® オアシス®」は公式オンラインストアで、6枚入り2,580円(税別)です。
1枚当たりの価格を計算すると、前者が3,400円÷30枚=約113円、後者が2,580円÷6枚=430円という結果になりました。
ワンデー アキュビュー® オアシス® 30枚入り
3,400円÷30枚=約113円
アキュビュー® オアシス® 6枚入り
2,580円÷6枚=430円
「アキュビュー® オアシス®」のほうが「ワンデー アキュビュー® オアシス®」に比べて、1枚あたりの価格が4倍近く高いことがわかります。とはいっても、両製品は使用期間が大きく異なるため、単純な1枚あたりの値段でコスパを判断することはできません。
使用頻度によってコンタクトレンズを選ぶことも
「アキュビュー® オアシス®」は6枚入りなので、1箱で2週間×6枚=12週間(84日間)使えます。そこで、比較のために「ワンデー アキュビュー® オアシス®」を12週間、毎日着用した場合を計算してみましょう。
小数点以下を四捨五入して、1枚を113円として計算すると、113円×84日=9,492円。2週間交換レンズを選べば、1箱2,580円で済むところが、1万円近くかかってしまうことになります。
ワンデー アキュビュー® オアシス®を84日間毎日着用した場合
113円×84日=9,492円
もちろん値段よりも気軽さを求めて、1日使い捨てを選ぶ人もいるでしょうが、これだけ差が出るとなると、少し考えてしまいますよね。
今回は同じ「オアシス®」シリーズの製品同士で比較しましたが、「アキュビュー®」ブランドには、30枚入り2,580円(税別)の使い捨てレンズ「ワンデー アキュビュー® モイスト®」を筆頭にさまざまな価格・特徴の製品が用意されています。
上記の計算結果を参考に、自分の懐具合、使用頻度などを考えて製品を選んでみましょう。
ハードコンタクトの1ヵ月あたりの値段は?
使い捨てコンタクトではなく、ハードコンタクトではどんな結果になるのでしょうか?「アキュビュー®」ブランドはハードコンタクトを扱っていないため、今度は大手コンタクトレンズ総合メーカー「メニコン」を例に計算していきます。
メニコンの直営販売店である「Menicon Miru 池袋店」の店頭価格によると、定番商品「メニコンZ」は1枚あたり1万9,635円(税別)。
同メーカーの公式サイトによると、「レンズの寿命は、お取り扱いの状況によって個人差がございますので一概には申し上げられませんが、買い換えのタイミングとしては2~3年くらいが多いようです」とのこと。そこで、仮に3年いっぱい使用した場合のコストを計算してみます。
19,635円÷3年=6,545円
年間のコンタクト代は6,545円ということになります。さらにこれを12ヵ月で割ると、
6,545円÷12ヵ月=約545円
1ヵ月あたりの金額はおよそ545円ということになります。1枚2万円近い価格と聞くとびっくりしてしまいますが、しっかり計算してみれば、かなりお得なことがわかりますね。
ハードレンズは酸素透過性が高いため、目に優しいと言われています。長時間使用する人であれば、コスパ的にもハードレンズの使用を検討してみるのもよさそうですね。