株式投資は、実は10万円あれば数多くの銘柄の中から自分好みのものを選ぶことができ、完璧な知識がなくても簡単に始められます。

ただし、口座を開設する証券会社選びにも、銘柄選びにもさまざまなコツがあります。初心者向けに知っておきたい株式投資の基本を解説します。

株式投資を始めるには?

(写真=Mr.Whiskey/Shutterstock.com)

株式投資を始めたいと思ったら、まずは証券会社で口座を開設しましょう。

ここで注意したいのは、証券会社によって手数料や取り扱っている商品の数が違うということです。ネット系の証券会社は対面型の証券会社に比べると手数料が低い傾向にあります。ネット系の証券会社とは例えば、「SBI証券」や「楽天証券」などです。

口座開設の申込が済んだら、今度はどの株式を買うのか選んでいきます。投資家によって理想の投資スタイルやこだわりがそれぞれ違うため、かなり色々な選び方がありますが、以下に例を挙げてみます。
(以下の株価はすべて2018年6月27日の終値)

株価UPを狙いたいなら「私のお気に入り」

(写真=PIXTA)

株式投資の王道といえば、その企業の株価が安い時に買って、高い時に売り、利益を出す方法です。

初心者の方がもし値上がり益を狙うなら、自分のお気に入りのお店や「これは流行りそう!」と思った商品を扱っている会社を調べてみてはいかがでしょう。

何をしている会社で、何がどのくらい人気で、業績は良いのか、株式情報サイトや証券会社のマイページでチェックして、自分が応援したいと思える会社を見つけてみましょう。

例えば筆者は、セブン銀行 <8410> に注目してみました。

セブン銀行 <8410> 最低購入金額:3万4,100円 予想配当利回り:2.96%

セブンイレブンや駅などで、この銀行のATMを見かけることが多くなりました。ATMサービスを提供している同社は、ATM設置台数も経常収益もここ数年上がり続けています。

100均のセリア <2782> や、スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」で有名なガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> は、人気が出始めると当初の100倍近くまで株価が上昇したことがあります。夢がありますね。

コツコツ収入を得たいなら「配当金」に注目

(写真=PIXTA)

企業がうまく利益を出せたら、その一部を「配当金」として株主に還元するという仕組みがあります。銀行の預金に付く利子に似ています。

「配当利回り」という数字を確認すれば、投資した金額に対して1年間でどれだけの配当金をもらえるかがわかります。

配当金を狙うなら、筆者が注目するのはみずほフィナンシャルグループ <8411> です。

みずほフィナンシャルグループ <8411> 最低購入金額:1万8,650円 予想配当利回り:4.02%

国内きっての大手銀行でも1万円台から株主になることができます。みずほ銀行の普通預金に預けた場合の金利は0.001%ですが、株主の配当利回りは4%を超えています。普通預金とは異なり当然、株価が上下するリスクはありますが、その分、利回りだけでいうとお金が増えるスピードが全然違います。