この告発をめぐっては、ジャニーズ事務所とファンから“異論”も噴出している。ジャニーズ事務所は『ニュース7』の報道後、公式サイトで「弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており」「報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」などとする声明を発表。「ウソをついている告発者がいる」と言わんばかりの内容で、具体的な対象には言及していないが、タイミング的にNHK報道を意識したものと推察されている。
さらに、一部ファンは「2002年当時はNHK放送センターでダンス練習は行われていないのでは」「高校生が『番組に出たい』といって、NHK内に入ってダンス練習に参加できるものなのか」などと報道内容を疑問視。しかし、NHKが看板番組の『ニュース7』で報じたとなると「信憑性がある」と局が判断した可能性が高く、真偽の判定は別にしても「上層部含めて局内で問題視されている」ということは間違いないだろう。となると、複数のメディアで報じられているように「年内にも打ち切り」という可能性は十分にありそうだ。
問題は『ザ少年倶楽部』だけにとどまらない。大みそかの『紅白歌合戦』をめぐって、ジャニーズタレントの出場がゼロになるとも、視聴率の観点から「2組の出場が確定した」とも伝えられていたが、今回の証言が番組の打ち切りを検討するほど局内で問題視されているとなれば、「ジャニーズを紅白に出そう」という結論にはまずならないだろう。
ジャニーズタレントの扱いについてはNHK内でも意見が割れているという情報があったが、よほどのことがない限りは「局内トイレで性加害」報道によって大勢は決したといえそうだ。