観覧予定者は約2600人いたというが、NHKは全員に直接連絡して中止を詫びたというから大ごとだ。すでに収録を終えた13日の放送回など10月分の番組はオンエアする予定だが、その後は白紙で11月分以降はどうなるか不透明。複数のメディアで「打ち切り視野」「年内に打ち切りとなる可能性」などと報じられ、番組消滅の危機に陥っている。

 公開収録が4日前に中止になるというのは極めて異例だが、その大きな原因となったとみられているのが「NHK局内トイレで性加害」報道だ。

 NHKは9日に報道番組『ニュース7』で、高校生だった2002年に『ザ少年倶楽部』への出演を希望してダンス練習に参加した際、休憩時間にジャニー氏から声をかけられ、NHK局内のトイレで性被害を受けたという現在30代の男性の証言を報道。男性はショックを受けたものの、ジャニーズアイドルを目指す気持ちが強かったことからその後もダンス練習に参加し、計5回ほどNHK局内のトイレで同様の被害に遭ったという。だが、数カ月後に初めて拒否したところ、事務所から呼ばれなくなったとされている。

 番組内では「証言を重く受け止めています。看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」「(ザ少年倶楽部の)内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討しています」というNHKのコメントも紹介された。