かわぐちかいじ氏の同名人気コミックス(講談社)を大沢たかお主演で実写映画化した『沈黙の艦隊』は初登場2位でスタート。同作は最新鋭の原子力潜水艦と核ミサイルを手に、独立国家樹立を宣言した主人公と乗組員たちの運命を、日米それぞれの思惑が交錯する熾烈な攻防の行方とともに描く。

 大沢自らプロデュースも担当した意欲作で、公開11日間で動員62万9974人、興収8億5728万円を記録。SNS上ではキャスティングに加え、自衛隊や潜水艦の見せ方などの評価も良く、ロングランが期待される。

 3位にはキアヌ・リーヴスが伝説の殺し屋ジョン・ウィックを演じる大ヒットアクションシリーズの第4弾『ジョン・ウィック:コンセクエンス』がランクインした。同作は裏社会を支配する主席連合と決着をつけるべく立ち上がったジョン・ウィックが、壮絶な死闘を繰り広げる。ドニー・イェンなど、本格アクションスターが多数登場し、日本人では真田広之と歌手のリナ・サワヤマが出演。上映時間は約3時間と長いが、アクションシーンの見せ場が好評で、ネット上でも絶賛の声が目立つ。

 4位には、直木賞作家・黒川博行氏のベストセラー小説『勁草』(徳間書店)を原作としたクライム・サスペンス『BAD LANDS バッド・ランズ』が入った。監督は原田眞人氏、メインを安藤サクラ、Hey!Say!JUMP・山田涼介が務めている。同作は特殊詐欺グループに身を置く主人公(安藤)とその弟(山田)が、犯罪組織や警察から追われながらも、過酷な裏社会をしたたかに駆け抜けていく物語。ランキングの上位3作と同じく本作もSNSでの評価が高く、「今年一番のダークホース」「漫画的な雰囲気や構成が良い」などの声が投稿されている。