“全滅”のフジテレビをも下回るワースト1位は……?

 残念ながらワースト1位となったのは、飯豊まりえ主演『何曜日に生まれたの』(同)で、全話平均は3.3%。4月より新設された日曜よる10時台の朝日放送テレビ制作枠で放送されたが、前クールの清野菜名主演『日曜の夜ぐらいは…』の全話平均4.7%を1.4ポイント下回ってしまった。

 大御所脚本家・野島伸司氏が手掛ける同作は、引きこもり歴10年の主人公・黒目すい(飯豊)が、漫画家の父・丈治(陣内孝則)と売れっ子小説家・公文竜炎(溝端淳平)によるコラボ漫画の「モデルになってほしい」と依頼を受ける物語。

 野島ワールドにどっぷりハマった視聴者も少なくなかったようだが、「ラブストーリーか、ミステリーか、人間ドラマか、社会派か。先が読めない予測不能の衝撃作」というぼんやりとしたキャッチコピーゆえか、大きな話題にはならなかった。

 ワースト2位は、若村麻由美演主演『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)で、全話平均3.9%。初回は5.4%で発進したが、第4話から最終回まで3%台が続いた。

 同作は主演を務めるはずだった鈴木京香が撮影前に体調不良で降板し、急きょ若村が登板。全9話に加えて最終回の翌週に「特別編」が放送され、これも世帯平均3.3%と低調だった。

 なお、今期のフジテレビは不作で、下位に『転職の魔王様』『ばらかもん』と同局のドラマが並ぶことに。最も視聴率が高かった月9『真夏のシンデレラ』でさえ、全話平均は5.6%と“月9史上最低”を記録しており、フジドラマの壊滅ぶりが目立ってしまった。