改名については、同日に公開されたファンクラブ向け動画で「4年くらい前から検討していた」と明かされ、ちょうど名付け親のジャニー喜多川氏が他界した2019年ごろから検討されていたようだ。だが、このタイミングでの改名となると、ジャニー氏による性加害問題が直接的なきっかけになったのは間違いないだろう。性加害問題によってジャニー氏の名前を冠したジャニーズ事務所は消滅することになり、関ジャニ∞やジャニーズWESTも改名が決定しているが、名称的には直接関係のないSexy Zoneにまで影響が及んだようだ。
Sexy Zoneは、ジャニー氏が「マイケル・ジャクソンのようなセクシーさ」をイメージして命名したという逸話があるが、性加害問題が明るみになった今となっては嫌悪感を抱く人もいるだろう。しかも、デビュー当時のメンバーの平均年齢は14.4歳で、最年少のマリウス葉(現在は退所)が当時小学6年生だったことを考えると、キワどすぎる名前に思えてくる。
英語圏で驚かれるというのも当然で、さらに中華圏では「性感帯」「性感地帯」などと訳される。メンバーの菊池風磨は昨年4月に出演したトーク番組などで「中国の新聞に載った時に『性感帯』と書かれていた」と笑いのネタにしていたが、もはやネタで済まなくなってしまったようだ。
改名だけでもファンにとってはショックだが、2011年にリリースした記念すべきデビュー曲がグループ名と同名の「Sexy Zone」だという問題もある。性加害問題の影響で歌詞の中に「ジャニーズ」「ジャニ」といった言葉がある楽曲は歌詞の変更や封印の可能性が指摘されているが、Sexy Zoneもデビュー曲が歌えなくなるおそれがありそうだ。改名後、中島が「セクシーサンキュー!」のフレーズを使えなくなるのではと心配する声もある。