プロジェクトの第2弾として、同名の地上波番組が今月18日から日テレ系でスタートし、12月2日~3日に音楽フェス「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」を開催予定。同フェスは前回から引き続きの参加となるSKY-HI、BE:FIRST、&TEAMに加え、韓国の8人組グループ・ATEEZ、そしてIMP.の出演が決定した。

 IMP.は、ジャニーズJr.内ユニット「IMPACTors」として活動していた7人が全員でジャニーズ事務所を退所し、そのままのメンバーでTOBE所属となって今年7月に結成。8月に配信シングル「CRUISIN’」で世界同時配信デビューを果たし、オリコンの「週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で1位を獲得するなど反響を呼んだ。

 かつてのジャニーズ事務所は競合するボーイズグループを快く思わず、自社のグループが登場する音楽番組などに出演させないよう、テレビ局に圧力をかけていたともいわれる。最近は他のボーイズグループと音楽番組で共演する機会が徐々に増えてきたが、それでもどこか「壁」を感じさせていた。その壁を取り払うためか、先日は木村拓哉がかつてジャニーズが圧力をかけていたと疑われていた「DA PUMP」のライブをお忍びで訪れたとし、一部で「事務所立て直しへの全方位外交」などと報じられた。

 しかし、今回のIMP.のフェス出演はライブのお忍び訪問どころではない。SKY-HIを中心にした音楽プロジェクトのフェスで、BE:FIRSTや&TEAM、さらに韓国のATEEZとも共演するのだ。おそらく日テレ系の番組でグループ同士の交流の様子も放送されるだろう。「外交戦略」という意味では、明らかにジャニーズよりもTOBEが先んじているようだ。近年は、ジャニーズでも他のボーイズグループとの共演をオープンにしていこうという方針が芽吹いていたのだが、性加害問題の拡大によって「それどころではなくなった」というのが正直なところだとみられる。