お金のパーソナルトレーニングを提供している「mirai talk」の取締役を務める横山光昭さんと秋山芳生さん(お二人ともファイナンシャル・プランナー)に、DAILY ANDS編集長のくすいともこが凸撃し、アラサーの女性向けに「いいお金の使い方」「悪いお金の使い方」を聞きに行きました。
最終回となる今回は、「投資」をテーマにお話を伺います。
【前回の記事はこちら】
大金を持つと不幸になる人、ならない人。20代で2億円当たった友人の話から
投資ってまず何をしたらいい?
くすい: よく友人に聞かれるのが「投資ってまず何をやったらいいの?」っていうところなんですけど、おふたりはどう答えていますか?
横山: 投資商品っていろいろあるんだけど、それよりもまず「自分にとって投資の目的は何なのかを考えること」が重要です。当然、投資は増やすこと、儲けを出すことが目的ではあるけれども、例えば、独立して個人投資家として生きていく人は、まとまった資本を用意して、投資先選びやら何やらたくさんやらなければならない。一方で、30年かけて700万~800万円積み立てた貯金にさらに300万~400万円上乗せしようっていう目標の人は、コツコツ積み立てるものがいいでしょう。何を目的にするかによって、やることって全然違うんですよ。自分はどうしたらいいかっていうことを一回きちんと見つけてから始めるというのが大事です。
理由がわかると面白くなるのが資産運用。まずは小さな一歩から
くすい: 投資の目的を決めることから、ですね。では、秋山さん、実際に投資を始めるときのポイントってありますか?
秋山: まず、少額でいいから、いろんなものを買ってみるといいと思います。例えば、投資信託から始めて、ちょっとずつ知識を広げながら、痛くない範囲でETFとか色々つまみ食いしてみるとか。あと、ロボアドバイザーも選択肢としてはありますね。ロボアドバイザーは複数の投資商品をバランス良く買ってくれるので、分散投資というものが少しずつわかってくると思います。金融商品はこんな風に値動きするのか、ということが感覚としてわかってきたら次のステップとして、値動きの理由を追いかけられるようになると、投資がすごく面白くなりますよ。
横山: 投資信託など、何かの指標に連動して値動きするタイプの金融商品でも、日本のものと、外国のものを買ってみるとか、外国でも先進国と途上国のものを買ってみるなどして、それぞれの指標がどんな風に動いたかを意識してみるといいかもしれないですね。いま秋山さんがおっしゃったように、「アメリカの指数が下がると結構、(世界)全体の指数が下がるんだ」とか、「新興国だけ上がることもあるんだ」とか、値動きの理由が見えてくるようになると、自然と経済にも目がいくようになります。