こうした発言が相次いだことで、ジャニーズ内の環境がよくなったのに退所するのは「逃げ」という風潮が生まれ、ジャニーズ内に「退所を言い出しづらい空気」が広がっていたようだ。だが、人気・実力ともにトップクラスでベテランの域に達している岡田が退所を決断したとなれば、そうした風潮が消え去って他のジャニーズタレントが退所しやすくなるだろうと指摘されている。

 岡田と同じように俳優業が中心になっている生田斗真や風間俊介、木村拓哉あたりは、性加害問題で仕事に大きな影響が出ているとみられる。彼らが岡田に続く可能性は決して低くはないだろう。さらに、ジャニーズ内に蔓延していた「退所は逃げ」というムードによって退所を言い出しづらくなっていた若手ジャニーズたちが、雪崩を打つように事務所から去っていくおそれもある。ジャニーズ事務所の社名が変われば「ジャニーズブランド」は消滅することになり、それも事務所にとどまっているメリットを薄めてしまいそうだ。

 岡田の決断が「退所ドミノ」の呼び水となるのか、今後も“泥船”と化してしまったジャニーズの激震は続きそうだ。