ジャニーズ事務所をめぐっては、創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズタレントを広告起用していたスポンサー企業の「CM撤退ドミノ」が発生。さらに、各企業はジャニーズを起用した番組のスポンサーにつくことにも難色を示しているといい、その影響でジャニーズ主演ドラマの制作延期が相次いでいるとも伝えられた。今後のキャスティングにも関係してくるとみられ、俳優業中心の岡田にとっては「ジャニーズ所属」が大きな足かせになる。そういう意味では納得の判断ともいえるため、ネット上のファンも退所報道に理解を示している人が多いようだ。

 俳優部門のエース格である岡田の流出はジャニーズにとって大きな痛手になりそうだが、これをきっかけにジャニーズ内に広がっていた「退所は逃げ」という風潮が変わり、所属タレントの「退所ドミノ」が起きるとの見方が浮上している。

 9月21日、A.B.C-Zの河合郁人が12月21日をもってグループを卒業し、脱退後はジャニーズ所属のままソロとして活動していくことを発表。翌日、河合はコメンテーターとして出演したTBS系情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』で、グループ脱退後もジャニーズに残るという選択をした理由について「今、自分が退所するのは、どうしても逃げるように見えるから嫌。気持ち的に(ジャニーズ事務所が)抱えている問題も受け止めて、それを第一に考えないといけないと本当に考えているので、退所のことは考えていなかった」と告白した。河合としては正直な思いを明かしたのかもしれないが、取りようによっては「この時期に退所するタレントは問題から逃げようとしている」と牽制しているようにも思える。

 また、その数日前にはSnow Manの目黒蓮とラウールが会員向けブログで「1年くらい前から事務所の体制が改善され、居心地がよくなった」といった趣旨の文章をつづり、事務所への感謝の思いを表明。関西ジャニーズJr.の「Aぇ!group」に所属する福本大晴も、9月下旬に出演した関西ローカルの情報番組でジャニーズの組織改革について「めちゃめちゃ変わったという肌感があります」と話し、風通しがよくなったことを証言した。