8. 稲渕の棚田(奈良)
奈良県明日香村の「奥明日香」と呼ばれている地域にある、なだらかな傾斜に作られた稲渕の棚田。石舞台古墳などからは少し離れた穴場的なエリアとなっていて、古くから開墾された地域のため、まさに日本の原風景ともいうべきのどかな田んぼの景色に出会えます。
例年9月下旬になると彼岸花が咲き誇り、棚田に彩りを添えます。特に刈り取り直前の10月頃になると、真っ赤な彼岸花と黄金色の稲穂のコントラストが美しく、圧巻の光景が広がります。棚田が一望できる展望台もあるので、秋ならではの景色を堪能して。
9. とっとり花回廊(鳥取)
総面積が50haもある日本最大級のフラワーパーク。鳥取県が誇る秀峰・大山を望む園内は、直径50m、高さ21mの巨大なガラス温室「フラワードーム」を中心に回廊でむすばれており、和から洋まで様々なガーデンを楽しめます。
最大の見どころが、10,000㎡の「花の丘」。1年を通してさまざまな花が咲きますが、秋にはとっとり花回廊を代表する景色でもある、サルビアによる真っ赤な花の丘が作り出されます。バックにそびえる大山の山なみとあわせて、壮大な景色が楽しめます。
10. 鰐淵寺(島根)
出雲市の山岳に建立された古刹で、山陰の隠れた紅葉の名所としても知られています。秋には境内に植えられたもみじが色づき、参拝者を迎える見事な紅葉トンネルに!仁王門から本坊までのもみじで彩られた道のりは、山陰随一の美しさと評判です。
594年開創の歴史ある寺院で、本坊から先の根本堂までの長い階段は、弁慶が釣鐘をかついで上ったとの逸話も残されています。駐車場から根本堂までは徒歩20分ほど、周辺には自然遊歩道もあり、ゆっくりと散策しながら紅葉を眺められます。
11. 世羅高原農場(広島)
季節折々の花畑が楽しめる農場。標高500mにあり、冷涼で寒暖差の大きい気候を利用して花を栽培しているので、さまざまな花を長く楽しむことができる穴場スポットです。
秋旅行におすすめなのは、西日本最大規模の約550種類7,500株が植えられているダリアと、30品種13,000株のガーデンマム。直径30㎝もの超巨大輪やハート形のダリアや、ビビットな色合いでぽんぽんと丸い花が咲くガーデンマム畑は、まるでファンタジーの世界です。
9月上旬~10月下旬に「ダリア祭とガーデンマム祭」が開催され、バーベキューなどが楽しめる農場レストランや売店などもあり、秋空の下でゆっくりと時間が過ごせます。農場自体は、祭り開催中のみの開園となりますので、スケジュールを確認して訪れてみてくださいね。