吊り橋から紅葉が眺められる「花貫渓谷」や、奥明日香に広がる彼岸花と稲穂が美しい「稲渕の棚田」、高知の伝統園芸植物・寒蘭が見られる「牧野植物園」など、秋旅行におすすめの国内の穴場旅行先をご紹介します。
1. 卯原内サンゴ草群落地(北海道)
北海道に秋の訪れをつげるこの時期の風物詩「サンゴ草」。正式名称を「アッケシ草」と言い、サンゴに似ていることからサンゴ草と呼ばれています。
道東のいくつかの町で見ることができますが、網走市能取湖のほとり、卯原内(うばらない)一体に広がるサンゴ草の群落は日本一!8月下旬〜9月下旬にかけて一面真っ赤な絨毯を敷いたような風景が楽しめます。
木道が設置されていて、より間近でサンゴ草を眺められるのもポイント!サンゴ草自体がそこまで広く知られていないこともあり、北海道での秋旅行の目的地としては穴場的なスポットですよ。
2. 蔦の七沼(青森)
蔦の七沼とは青森県十和田市に位置する、「蔦野鳥の森」のなかにある神秘の沼。蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、ひょうたん沼、赤沼の7つの沼からなり、とくに朝焼けの美しさで知られる蔦沼がよく知られています。
一年を通じて楽しめますが、紅葉シーズンはとくにおすすめなので秋旅行にもぴったり。早朝、日の出の頃に訪れると、普段は黄金色をしているブナ林の紅葉が朝日で真っ赤に染まり、その様子が鏡のように水面に映し出されます。燃えるような紅葉が楽しめる、限られた一時だけの絶景です。
赤沼を除く6つの沼は「沼めぐりの小道」と呼ばれる自然研究路が整備されており、トレッキングにも最適です。
3. 花貫渓谷(茨城)
高萩市から内陸におよそ10kmの場所にある花貫川沿いに続く渓谷で、お隣の北茨城市にある花園渓谷と並んで、花園・花貫県立自然公園に指定されています。
そこまで観光客も多くない穴場的なスポットですが、渓谷内にある汐見滝吊り橋や不動滝のほか、海が見えるダムとして有名な花貫ダム、不思議な伝説が残る名馬里ヶ淵(なめりがふち)など、見どころが数多くあります。
秋の紅葉はとくに素晴らしく、汐見滝吊り橋付近は一番の見どころ。吊り橋に覆い被さるようにモミジをはじめとする木々がせり出しており、情緒ある景色が楽しめます。また、吊り橋の周辺は市道から川沿いに降りられるようになっていて、下から吊り橋を見上げることも。吊り橋までは、花貫駐車場、大能駐車場のどちらからでも徒歩約20分程度の道のりです。