20代で会社を上場させたスゴ腕日本人社長5選

一般的に20代は社会人生活が始まる時期でもあり、ビジネスパーソンとしていろいろな知識を吸収したり経験値を積み上げたりしながら成長していく段階です。しかし世の中には10～20代のうちから起業し、自分の会社を急成長させたスゴ腕の実業家もいます。彼らは一体どのような軌跡をたどってきたのでしょうか。本記事では20代で会社を株式上場させた経営者5人を紹介しつつ、20代で成功する人の共通点を解説していきます。

そもそも「株式上場」とは？

「株式上場」とは企業が発行する株式を証券取引所で売買できるようにすることです。企業は株式上場することで投資家から広く資金調達ができるようになるだけでなく、社会的な地位や知名度も向上します。

株式上場できるのは、証券取引所が行う適格性の有無についての審査に合格した企業のみです。なお審査基準には以下の2種類の基準があります。

• 形式基準
  数値などで形式的に定められた基準

• 実質基準
  事業を公正かつ忠実に遂行しているかどうかといった基準

東京証券取引所では「市場第1部」「市場第2部」「マザーズ」「JASDAQ」などに市場が分かれていますが、2020年6月19日時点の上場企業数は3,707社（2014年度は3,468社）です。

総務省が行なった「平成26年経済センサス 基礎調査」によると、2014年度における日本の企業数等は約409万8,000企業となっており、上場企業の割合は0.08％程度となっています。株式上場がいかに狭き門なことが分かりますね！

20代で会社を上場させた経営者5選

それではさっそく、厳しい上場の基準をクリアし20代で会社を株式上場させた敏腕経営者を5人紹介していきます。

• 堀江貴文氏（株式会社ライブドア）
• 村上太一氏（株式会社リブセンス）
• 藤田晋氏（株式会社サイバーエージェント）
• 家入一真氏（株式会社paperboy&co.）
• 福島良典氏（株式会社Gunosy）

堀江貴文氏（株式会社ライブドア）

かつて時代の寵児として、テレビ、新聞などに出ない日はなかった堀江貴文氏。今は宇宙ロケット開発やスマホアプリのプロデュース、執筆業など幅広い活動を行っています。そんな堀江氏が株式会社ライブドアを上場させたのは27歳のときです。

堀江氏は、東京大学在学中の1996年に東京都港区で有限会社オン・ザ・エッヂを出資金600万円で設立します。有限会社オン・ザ・エッヂは翌年に株式会社になり、2000年4月には東証マザーズで株式公開し上場します。

その後2002年12月に民事再生を申し立てた旧ライブドアからISP事業を取得し2004年2月にはオン・ザ・エッヂからライブドアに社名を変更しました。

2000年前半は株式上場だけでなく、上記のようなさまざまな話題を集めるなど時の人となりました。

堀江貴文プロフィール
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。実業家、株式会社ライブドア元代表取締役CEO、SNS media&consulting株式会社ファウンダー。東大文学部在学中の1996年に「有限会社オン・ザ・エッヂ」を設立。2004年社名を「株式会社ライブドア」へ変更。現在は、ロケットエンジンの開発、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジンの配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の運営など幅広く活躍。

村上太一氏（株式会社リブセンス）

アルバイト情報サービス「マッハバイト（旧ジョブセンス）」や中古マンションの価値をリアルタイムに査定するサービス「IESHIL（イエシル）」などを手がけるリブセンスを、史上最年少で上場へと導いたのが村上太一氏です。

大学在学中の2006年に株式会社リブセンスを創業し「ジョブセンス（現マッハバイト）」のサービス提供を開始。2011年12月に史上最年少25歳で東証マザーズへ株式上場しました。

ただ創業1年目は売り上げが芳しくなく初月の売り上げは1万円以下。社員に半年以上も給料が払えず、事業売却を考えたほどだったそうです。しかし「もう一度踏ん張ってみよう」と考え直し事業に取り組んだ結果、急成長し創業5年で上場に成功しています。

村上太一プロフィール
1986年10月27日生まれ、東京都出身。2005年早稲田大学政治経済学部入学。大学入学の翌年2月にリブセンスを設立。同年4月から成果報酬型のアルバイト情報サイト「ジョブセンス」（現マッハバイト）を提供。2011年12月、25歳1ヵ月で東証マザーズ、2012年10月、26歳のときに東証一部に上場を果たす。どちらも史上最年少記録。