「宮﨑氏は次回作製作に意欲をみなぎらせているようだが、『君たちはどう生きるか』は “思ったほどの……”といった数字だったようだ。ここ数年『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SLAM DUNK』などジブリ以外のアニメの劇場版がことごとくヒットを記録。宮﨑氏は新たなヒット作を世に送り出すには、経営を気にせずに製作に専念する必要をヒシヒシと感じ、会社が生き残るためのほぼ一択として日テレにジブリの未来を託すことを決めたのだろう」(映画業界関係者)
もともと、ジブリ社外であった日テレの人間が幹部となることで、財政も透明化されることになるが、ジブリ、そして鈴木氏にとっては朗報なのだろうか。
「鈴木氏といえば、今春、長年にわたり私的な関係のタイ人女性に対し、〝ジブリマネー〟を流用して援助している疑惑が報じられた。本人は否定しているが、そうした疑惑が出ることすら、親会社が日本テレビになったことで看過されづらい環境になるだろう。とはいえ、鈴木氏は『代表取締役議長』という聞き慣れない肩書き。『代表取締役社長』の福田氏とどちらが上のポジションかが気になるところ」(同)
いずれにせよ、日テレのジブリ子会社化により、宮﨑監督が次回作の製作に専念できる環境が整ったようだ。