現状ではまだNHKも決断しきれないでいるようだが、これから発表されるジャニーズの改革案を注視しているのは民放も同じだ。

「フジテレビの『FNS歌謡祭』や日本テレビの『ベストアーティスト』など、各局は大型音楽番組を持っていますが、いずれもジャニーズなしでは成り立たない。しかし、非ジャニーズ系のボーイズグループが出演できないと言われていた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)ですら、9月29日の3時間スペシャルにBE:FIRSTの出演を決定するなど、脱ジャニーズの動きが見られます。ジャニーズ事務所の新方針に世間が納得しなければ、テレビ局側もCMスポンサーを説得できないでしょうし、出演がゼロということもありえますし、民放の音楽番組がジャニーズ排除に動けば、NHKも紅白に出すわけにはいかなくなるでしょう」(前出・音楽関係者)

 これまでジャニーズへの忖度により、競合するグループの番組出演ができなかったことについて、7日の会見で東山紀之新社長は「忖度とかそういうのは関係なく、公平に行くべきだなと思っています」と明言しているが……。

「これにより、BE:FIRSTやJO1、INIといったグループのテレビ出演が見込まれています。ジャニーズ枠を非ジャニーズ系グループが埋めても数字が変わらなければ、音楽番組の顔ぶれは劇的に変わっていくでしょう」(テレビ関係者)

 非ジャニーズグループが音楽番組の新たな顔となっていくのだろうか。