『TOKYO MER』は『マリオ』『コナン』に敗北するも健闘

「そのほか、21年7月期にTBS系の看板枠『日曜劇場』で鈴木亮平が主演した連ドラ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は、今年4月に『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』として公開し、やはり映画ランキングでは初登場3位でした。とはいえ、全国364スクリーンで上映開始しただけあって、初日から3日間で動員58万6000人、興収7億9200万円を記録しました」(同)

 同週のランキングでは、『劇場版TOKYO MER』と同じ日に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が1位を獲得し、2位も毎年話題になる『劇場版「名探偵コナン」』シリーズの最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(公開3週目)だった。この2作品に続いて3位に食い込み、動員と興収も好成績を収めた『劇場版TOKYO MER』は、十分健闘したといえるだろうが、「年内の映画公開予定スケジュールを見る限り、初動においては、『ミステリと言う勿れ』が、今年公開の連ドラ劇場版作品のトップ」(同)ということになる。

「一方、本来は天海祐希主演の人気連ドラシリーズ『緊急取調室』(テレビ朝日系)も、6月に『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が公開されるはずでした。しかし、メインキャストの1人である歌舞伎俳優・市川猿之助が、5月に自宅で両親とともに倒れていたことで救急搬送され、のちに両親に対する自殺幇助で逮捕されるという事件が発生。そのため『劇場版 緊急取調室』は公開延期が発表されましたが、9月20日現在も新たな公開日はアナウンスされていません」(同)

 満を持して公開される時には、『ミステリと言う勿れ』のように初週から勢いに乗れるといいが、果たして……。