ユニバーサルエンターテインメント、「オカダマニラ」開発に注力

今回は上記ランキングから、ユニバーサルエンターテインメント、コスモスイニシア、メイコーを取りあげる。

ユニバーサルエンターテインメントは東京都江東区に本社を置く、パチンコ機やパチスロ機、ゲームソフト等の製造メーカーである。

昨年、同社の創業者の岡田和生氏が解任され、その後も訴訟提起などのニュースに株式市場でも度々話題となっている。ちなみに、フォーブス誌の『日本長者番付2017』によると、岡田氏は18位で保有資産は推定で22億ドル(約2400億円)と見られている。

一方で、同社はフィリピン・マニラ市のカジノリゾートプロジェクト「オカダマニラ」にも注力している。オカダマニラは空港からクルマで10分、「世界三大夕日」の一つに数えられるマニラ湾に面した44万平方メートルのカジノ・リゾートだ(写真参照)。株式市場では「カジノ関連株」として人気化する場面も見られたが、開発のための設備投資で有利子負債も増大している。

有価証券報告書によると、フィリピン関係の投資は2017年3月期に685億0400万円、2017年12月期は1218億1200万円となっている。こうした積極投資を背景に同社の有利子負債は2016年3月期の848億6200万円から、2017年12月期には2523億0800万円に増大し、今回のランキングでTOPとなった。

コスモスイニシア、5期連続の「増収増益」予想を好感

コスモスイニシアは東京都港区に本社を置く不動産デベロッパー。首都圏を中心にマンションや戸建を展開している。

2018年3月期は前期に比べ、新築マンションや戸建など販売用の棚卸資産を拡大した。その結果、有利子負債も増加傾向にあり、今回のランキングで4位となった。

ちなみに同社は2019年3月期について5期連続の増収増益を予想、同時に営業利益が7.8%増の52億5000万円になるとの見通しを示している。リゾート運営事業の売却で海外事業が縮小する一方、投資用・賃貸不動産の売買運営、土地の有効活用、設計建築コンサルティングなどの「ソリューション事業」の拡大が続く見通しである。株式市場ではこの予想を好感し、先週10日には株価が928円と約12%上昇した。

メイコー、海外を中心に設備投資を推進

メイコーは電子機器に搭載するプリント基板の設計、製造を行うメーカー。自動車搭載用とスマートフォン用を主力とする。

同社は海外を中心に設備投資を推進し、今年4月には車載用とスマートフォン用の基板を生産するベトナム第3工場に着工している。有利子負債は485億0600万円で、今回のランキングで7位となった。ちなみに、メイコー株は「スマートフォン関連株」として2016年秋に動意づき、2017年11月に2700円台まで上昇したが、現在は一服状態にある。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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