これとは対照的な状況なのが現役ジャニーズたちだ。ジャニーズ性加害問題によって各企業の「CM撤退」が相次いでいるが、ハイブランドのイベントにまで影響が広がっており、今月12日にはカルティエのイベントにゲストとして登壇予定だったKis-My-Ft2の玉森裕太の出演が取りやめになった。欧米などの海外は日本以上に人権問題に敏感であるとされ、海外ブランドからジャニーズに「NO」が突き付けられたといえる。
これは他のブランドも同じようで、19日付の「FRIDAYデジタル」(講談社)は「『遠回しにお断りしているのですが』海外ブランドアンバサダーを志願する“ジャニタレ”に担当者が困惑」と題し、アンバサダー契約を獲得するためにブランドに直接交渉するジャニーズタレントが増えているものの、本社側からアンバサダー起用に「NO」が出ているという状況を伝えている。
山下は高級ブランドのアンバサダー就任による“格上げ感”によって、CMやドラマ、映画などのオファーが殺到。今月から米仏日共同制作による主演ドラマ『神の雫/Drops of God』の国内配信がスタートしたほか、来年1月には昨年好評だった主演ドラマ『正直不動産』(NHK)のスペシャルと第2期の放送を控えるなど、ジャニーズ時代と比べても遜色ないほどの大活躍をしている。平野がそれに続くことになれば、性加害問題の影響に苦しむ現役ジャニーズと勢いづく退所組の明暗がさらにくっきりと分かれることになりそうだ。