◆絶望感に苛まれた出来事も

――では、「これは持っていくべきだった」と思うものは?

絶望感に苛まれた出来事も
ふかわ「使い捨てカメラの予備です。3泊4日で27枚くらいがちょうどいいだろうと思っていたのですが、予想以上にハイペースで撮ってしまったので、使い終わった瞬間になかなかの絶望感に苛まれました。

 でも、フィルムが36枚だったら、カメラがもう1個あったらという後悔も、今回の旅の醍醐味と言っていいような気がします」

――わかります。本に写真が載っていましたが、スマホで無限に撮れるものではなく、限られた枚数であったことも含めて味わい深かったです。旅先での人々との出会いも同様に、スマホがないからこそであるように感じました。

ふかわ「そうですね。スマホを持っていたら、あれは辿り着けない景色だったと思います。もちろん、スマホはスマホで素敵な出会いはあるというのが前提の話ですが」